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当時の航空機の外板の加工方法について質問です。 零戦などの主翼に使われたのは0.6〜0.7mm厚で、胴体などはもっと薄いです。 これが戦争後半の機体ともなると、0.8mmはもちろん、1.2mmとかにもなってくるわけですが、平均厚さ1.2mmの1円玉を曲げられる人間はそうそう居ませんよね。仮にもっと遥かにサイズであっても。 厚みの比較的大きい外板は機械でもって予め形にしてから取り付けていたのでしょうか。 げしゅたぽ |
- そのためにプレス加工が行われます。
BUN
- プレス外板のざっくりと平均的な寸法・面積はどれぐらいになりましょうか?
さらに、かなりぴったりとした形で出すのか、それとも大まかなカーブを付けてから「エイヤッ!」でやるのでしょうか。
質問ばかりですみません。
げしゅたぽ
- すみません、面積はパネルライン見れば分かりましたね。
「エイヤッ!」したかの件は、1.2mm等ではなく、0.7〜0.8mm程度を想像していましたが、ググってみたらこの厚さを手で曲げるのは不可能でした。
ちょっと考えればわかった事なので、私の物知らずとリテラシーの低さを露呈しました。
押したら意外と簡単に凹みそうなんじゃないかとか、思ってて零戦には申し訳ないです。
げしゅたぽ
- プレス加工は型があってそれに金属を何トンもの力で押し付けて形にします。
大型のプレス機の様子は現代とさほど変わりませんから、まずはプレス加工の概要を調べてみると実感がつかめるのではないでしょうか。
BUN
- 非常に参考になります。
(カテゴリ違いを承知ですが、それでも基礎的な所が共通していますので重複質問は避けたくて)お聞きしたいのですが、M60汎用機関銃の様にアルミプレスのレシーバーを作るといった事は航空機製造が可能な当時の我が国なら同様に可能だったのでしょうか。
(アルミより塑性加工が難しい鉄で)MG42をプレス加工したドイツが凄い凄い、画期的だなどと言われますが、日本にもプレス加工の技術があったのだなぁと思って。
げしゅたぽ
- あるに決まっています。もし余裕があるなら名古屋のトヨタ産業技術記念館を訪れると当時のプレス加工や型鍛造がどのような工程だったのかを機械を動かして説明してもらえます。大型プレス機の導入が無ければ戦時中の飛行機大量生産は成り立ちません。
それから「鉄」は機械工業の世界では一般的に鋳物を指しますからプレスできません。
プレスで加工するのは「鋼」です。
そしてアルミニウム合金ならプレスしやすいかと言えばそれも材質によります。
BUN
- 日中戦争下、アメリカからの対日禁輸が発動される直前の段階で、
ギリギリまで粘ってアメリカから導入していたのが、
航空機工場用の大型プレス機でした。
片