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一式陸攻など当時の自動操縦装置はどの程度まで自動操縦が出来たのでしょうか。 一等兵 |
- 高度と方位は定められるようですが、離着陸はできません。
hush
- P-38偵察型のF-5Bに装備された自動操縦装置について世傑に記述があります。
「15分まで手放しで飛行できるとされていたが、実際には信頼性が低く、ちょっと飛行するうちに針路から外れたり降下することがあったので、それに頼るパイロットは少なかったという。」
また、当サイト内のカーチスSCシーホークのページによると、
http://www.warbirds.sakura.ne.jp/data/us/htm/seahawk.htm
自動操縦装置はまったく役に立たなかったとのことです。
一方で四発爆撃機では問題なく使用されているわけです。
つまり当時の自動操縦装置は小型機や戦闘機には相性が悪いということです。
15分まで手放し飛行できるというのは、ジャイロコンパスを使用しているため15分ほどで磁方位とずれてくるということではないでしょうか。
日本機のそれについては、二式大艇の場合は操縦席の計器盤中央下側にあります。現存機の写真を探してみてはどうでしょうか。
超音速
- 丸メカによりますと、
昭和15年ごろ空技廠計器部の研究で九四水偵を使って無線操縦ができる自動操縦装置が作られました。ほぼ完ぺきの出来だったそうですが、コストの問題で実験止まりでした。
碇義朗著「新司偵」によりますと、
キ70用の自動操縦装置を富士航空計器で作ったそうです。
方向舵だけのもので、ドイツのジーメンス方式だった。別の飛行機でテストしたところ、偏差が5度以内に収まらないなどいくつもの理由でダメだった。
技師長に泣きつかれ何度もテストしたが使い物にならなかった。
だそうです。
メーカーによって出来の良し悪しもあるみたいですね。
超音速