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九七式司令部偵察機の件ではお世話になりました。 1/32二式戦鍾馗のスケールモデルや、地上整備中の写真を見たところ、エンジンとカウルの間隙より、カウル直径は一回り以上大きく、冷却の為ゆとりを持たせる設計をしていることが分かります。 (不可能を承知で)プレッシャークールや排気による吸い出しを最大限活用して、Fw190やシーフューリーの様な、ぴっしりとした、細身のカウルに改良できていた場合、形状抵抗は如何程削減されるでしょうか。ざっくりとでよいので計算式もお願いしたいです。 げしゅたぽ |
- どなたも回答なさらないので・・・
結論からいえばざっくりした計算ではとても回答できません。
胴体が細くなった分を差し引く・・・みたいにイメージしていたのでしょうが、それが簡単じゃないんです。
1474で紹介した計算モデルでは、全機抵抗S×Cdを算出していますが、胴体の抵抗と主翼のそれを分けることはできないんです。
しかもこの中は圧力抵抗から摩擦抵抗・誘導抵抗・干渉抵抗等々ぜんぶ一緒くたです。
固定脚のときはたまたまできたにすぎません。
3次元CFDツールを使うしかないと思いますが、PC1台でできるとしてもCADモデル作成から始めねばならず結構な時間がかかるでしょう。
それでもプロペラ後流や排気推力などは再現できず精度はあまり期待できないでしょう。
超音速
- 成る程、私安易に考えていました。
げしゅたぽ
- 世傑No.124より
「中島では、二式単戦キ44鍾馗の試作時に、カウルフラップを含むカウリングの内部流、バッフルやシール、気化器空気取り入れ口を、いろいろ細工して研究し、原型の545km/hを626km/hまで向上させることに成功していた。」
あれは研究された結果の形状です。
超音速