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「二式戦闘機の主翼付け根の張り出しは悪影響を与えたか?」について。 どうも失速特性には(も)全く詳しくない素人の者です。 最近この飛行機を見ていて思うのが、付け根の形がいつ見ても歪過ぎる!、という事なんですが、実際こんな小さな主翼にドカンと張り出しが付いてて何か影響を与えないものでしょうか? そもそも車輪の格納のためのもので、ジェット機の所謂ストレーキ的な効果を期待するには、トンガリが足りなさ過ぎるし…。鐘馗から発展した四式戦では何とかして動体下に埋め込んでしまっています。 付け根のコードが伸びる事で「翼根だけ」翼厚比が小さくなり、そして途中で翼厚比が本来の値に戻って、そこからまた翼端にいくにつれ徐々にまた薄翼に…と一旦上がって下がっての不規則な翼型が連なる感じになりますね。 本来なら積極的に格闘しても良しな飛行機になる筈なんですが、どうも評価が思ったほどではないな、と。 あと関係ないですがバルジのところをトリミングすると見違えてスマートな飛行機に変身する事に気付いてしまいました(笑) パンジャンドラム |
- 二式戦闘機の評判が良くない理由は九七戦より大幅に増した着陸速度という有名な要因ともう一つ、当時の戦闘機に共通する性癖である不意自転傾向にあります。「操縦に危険があった」と回想されるのはこれを言っています。縮尺模型を使っての実験では測定できないこの性癖について陸海軍の名だたる機体設計者たちが風洞実験に対して抱いている不信感を所謂風洞屋と呼ばれる人々(谷一郎博士など)にぶつけている座談会の記録が存在しています。
そして二式戦の翼型は「不規則」ではありません。他の機体と同じように基準翼から翼端に向かって連続的に変化します。
同じような平面形の主翼は他にも沢山ありますよね。
これらによる不都合は風洞実験でも実機による飛行試験でも観測されていないのです。
もっと細かいことを言えば愛称は「鐘馗」ではなく「鍾馗」です。
BUN
- >>1 BUN様回答ありがとうございます。不意に自転する傾向は寸詰まりな設計のせいですね。鍾馗は垂直尾翼を後方にずらしていますが焼石に水だったのでしょう。
P-51もYak-9も主翼付け根だけ張り出しているのは存じていますが、どちらも失速特性は必ずしも褒められた様なものではないと思って…。
局所的に見るとテーパー率がきつくなってしまっています。主翼付け根だけ14.5%との事で、それ以外は16.5%らしいので遷移というかもう数枚のリブで一気にグワッと翼型を戻す感じですかね。ちょっと規則的な主翼から見ればイレギュラーではないかと思い、不規則と表現してしまいました。
パンジャンドラム
- 着陸を除いた、つまり鍾馗の空中性能に関してですが、そもそも運動性が低かったのではないかと感じます。不意自転に注意するあまり運動性を引き出せなかった、とはベクトルが違う話で、
高迎角時の誘導抵抗とか、あと失速限界とか機のポテンシャルを阻害する要因があったのかもなぁ、と。どんなに凄い戦闘機とパイロットだって失速限界よりは操縦桿を引けないわけです。
パイロットに言わせれば疾風の旋回半径は、鍾馗と飛燕の中間、だそうです。
同級の高翼面荷重の欧米戦闘機が低空なら十分な格闘性能を持っていたのに、鍾馗が思ったほどではないなぁ、と。疾風の翼面荷重は鍾馗より大きいですし。
飛行試験では格闘性能に対して、日本軍的に言わせれば「合格」かどうかはジャッジしますが、いざ同級の戦闘機と比べると「劣っている」事がしばしば。
これが前線兵士との性能評とのギャップに繋がっているのではないでしょうか。
パンジャンドラム
- 連投失礼します。また昭和16年夏に行われた鍾馗とBf109Eの模擬空戦は手放しでは喜べません。
鍾馗はあくまで空戦フラップ込みで優位に立ったというだけで、タイマンでの空戦など滅多にありませんから袋小路になるだけです。空戦フラップは自動式の川西のが有名ですが、旋回半径は小さくなりますが旋回時間は殆ど変わっていません。旋回率の観点ではさほど役に立たない事を意味します。鐘馗のはこれより遥かに機能が劣るのですから、空戦フラップによる格闘性などと評価するのは邪道と言わざるを得ません。
試作機の性能が仕様に満たず伸び悩んでいるところを何とか推進する為の、ある意味での出来レースだったのでしょう。
パンジャンドラム
- 失速特性だけをいうならスピットファイアだって苦労してます。
当時の戦闘機が大なり小なり不意自転傾向を抱えるのは、プロペラトルクと翼面荷重が大きくなってくるからです。
不意自転の原因は翼端失速及びその前段としてのエルロンの効き低下が主なので、一般的には捩じり下げで対応するほか中島製戦闘機などは前縁後退角のない主翼としたり、後期のソ連機のように自動前縁スラットで対応します。
空戦フラップも翼端失速防止という一面があるので、後期の米軍戦闘機では自動空戦フラップが一般化しました。
F4Uの不意自転は逆ガル翼が原因でちょっと特異ですが。
超音速
- >>5 超音速様回答ありがとうございます。
もちろん、スピットファイアのそれが薄翼故劣悪なのは承知しています。実際に北アフリカ戦線では米国製のトマホークが好評でした。
そして失速についてですが、もちろん「不意自転の原因は翼端失速及びその前段としてのエルロンの効き低下が主なので、一般的には捩じり下げで対応するほか中島製戦闘機などは前縁後退角のない主翼としたり、後期のソ連機のように自動前縁スラットで対応します。」は存じていますが
飛行機とはあらゆる要素の合作です。
翼根の歪な張り出し一つで全てがスポイルされてしまわないでしょうか。
翼根と翼端のコードの比すなわち全体として見た場合のテーパー比がおかしい事になりますし、あと迎え角を大きくした時にあらぬ抗力も招いてしまいそうな気がするのです。私の根底にあるのが、機能美が無いというものなので根拠など無いのですが、翼根のバルジにあまり良い結果は伴っていない様です。
パンジャンドラム
- BUNさんが「不都合は風洞実験でも実機による飛行試験でも観測されていない」と回答されているわけですが、それは了解しているということでよろしいでしょうか?
超音速
- >>7 やはり程度の問題ということですので、不都合といっても何かと引き合いに出して漸く露呈するものだと思います。ですからその点は了解しています。
当時は比類無き高翼面荷重機ですので、こういうものだと思えばどうとでも飲み込める筈です。
ですから、四式戦より旋回半径が大きいとか、やはりそうした評はあるようで。
その点、「同翼面荷重機との比較ではない」点で公平性を欠くものであら思っています。
パンジャンドラム
- 飛行機とはあらゆる要素の合作で、翼根の歪な張り出し一つで全てがスポイルされる、というのは、見方を変えれば、
各種翼端失速対策により翼根の張り出しのデメリットをスポイルできる とも言えるのではないでしょうか。
ゼロ戦のドラム弾倉のコブと同じで「無いほうがいいに決まってる」けど、他の工夫によって補えればそれで良しというのは、ひとつの考え方だと思います。
もちろん僕は航空機設計者ではありませんので推測でしかありませんが・・
ゴミレスですいません。
傍観者A
- >そもそも車輪の格納のためのもので、
主脚・車輪のサイズを変えずに主翼前縁の張出しを無くすためには、主脚取付位置を後退させることになり、すると主脚の後ろにある、ただでさえ配置に苦労している翼内燃料タンクの容量が半減することになります。
あの張出しの分だけ燃料が入ってるんだな、と思えば良いのです。
片
- 実質的には、張出し部の容積以上に燃料容量を稼ぎ出してるはずですね。
片
- 成程、あの出っ張りの意味はそこに有ったのですね。
自分も以降中島機では無いので不思議でした。
暇人
- 2式戦の主翼の桁(脚部のすぐ後ろにあるやつ)って、翼銃を入れるためか知らないけど外翼の方では結構前寄りで、
付け根部分では脚部の収容部分に合わせて若干後ろに屈曲してる感じです。この桁の後ろに燃料タンクがありますね。
小さな主翼&翼銃装備&引き込み脚という組み合わせは当時の中島にとっても経験が少なく、難しかったのでしょう。
上記方式でバルジをなくすには、Fw190みたいに桁をダイナミックに屈曲させるなどして対応する必要がありそうです。
それ以外の方法で諸問題を解決するとしたら・・・
例えば揚抗比の悪化を承知でアスペクト比を抑えるとか、
翼端失速しやすくするのを承知でテーパーをきつくするとか、
もっと厚翼にしたり主翼自体を大型化したりとか、
雷電みたいに頑丈な1本桁で支えて桁の位置を後退させるとか、
あるいは翼銃をあきらめて桁の位置を後退させるとか、
逆に前桁の位置を前進させて前桁の後ろに脚部や機銃を載せるとか、
そんなところでしょうか。
みいつ
- >>10-13 回答ありがとうございます。
張り出しを設けるにしても張り出しの小さい一式戦隼と見比べると思うのですが、別にあの位置に車輪があってもあそこまで出っぱる必要は無かったと思うのです。
一式戦隼の様に車輪の形をトレースした様な、そのままの張り出しでも問題無かった筈です。
惜しい、という感が強いからこそ尚更、心の中の暴走車輪を抑えられなくて今回の話に至ったのです…()
パンジャンドラム
- 実際脚柱の部分は、付け根のところを見るにほぼバルジ無しに埋め込む事が出来る筈です。一式戦隼みたいに車輪の分だけを収容する程度だけなら、ちょっとあそこまで大袈裟なのは余計だったんじゃないかなぁ、と思うのです。
特に機首が細いマスタングやヤクなどの液冷機と違って、鐘馗の胴体下面はかなり太いです。車輪の輪郭から若干程度前進させた様な、隼の様な丸っこい張り出しでなら殆ど目立たないレベルまで極小化出来たのではないでしょうか。
パンジャンドラム
- どのような形状を取捨選択するかは設計者の判断なので僕にはわからないのですが、可能性として考えられる理由をひとつ挙げます
平面図上での主脚配置だけ見ると2式戦の胴体は確かに太く見えますが、
胴体は正面から見て円筒形であり、かつ低翼配置なので胴翼交差部分での胴体幅は意外と狭いです。
また、着陸速度の増加に対応してか1式戦よりも大きな車輪を有しています。
そのため、車輪は小さな主翼と胴体部のどちらにも収まりきらないため、コブが必要になると思います。
ここでコブの形状とサイズが問題になってくる訳で、僕はナセルストールの理屈とか干渉抵抗の事とかよくわからないシロートですが、
コブのサイズを小さくする事にこだわるか、多少大きくなってもなだらかに成形するかは設計者の判断で決定されると思います。
設計者が後者を選択したという事ではないでしょうか。
みいつ
- 一式戦よりも薄翼になったため車輪+脚柱を収容する厚みを得るため前縁をあれだけ前に出したように思えます。
P-51Hは前縁を真っすぐに改良しているので張り出しは無い方がいいというのはわかります。
たとえば、少し後退角のついた前縁にして翼端まで真っすぐにする、あるいは脚柱を少し後ろにして胴体は延長する。とか色々考えられますが、いずれも重量増となる。当時の設計陣は苦心したんでしょうね。
パンジャンドラムさんも自身の考えた形状をCADで設計してCFDで流体解析してみては?
こっちのほうがいい!と主張されるんならそれからでしょう。
超音速
- >>16 みいつ様回答ありがとうございます。
ナセルストールに関しては自分も詳しくありませんが、キ45のナセルが上過ぎて翼上面の気流を乱したり、墜落した737マックスがナセルが長いせいでこれもまた飛行特性が悪化していたりしています。結論だけ抽出すれば、低速高迎角で招くナセルストールに関してはとにかくバルジを引っ込めて翼下面に潜らせる事です。P-40なんか後方引き込み式であんなバルジが下方に張り出していますが、位置があそこなので特段の問題は生じていません。
また各国でも少なくない採用例の弾倉部バルジですが、これもそこまで悪影響を与えていません。発生した乱れが高迎角時に負圧面(上)に来るか、主翼に隠れているので正圧面(下)にくるかの違いかと思います。とにかく位置ですね。
ですから主翼上面前半部の整形は特に肝心でしょう。とにかく単発機であのポジションにバルジの類が来るのは主脚収容部ぐらいのものですから、無いに越した事はないと思います。
また低翼の件は承知しました。確かにバルジを生じるのがやむを得ないのであれば、せめてフラットにすべきだというのも筋が通っています。
この際私だったら、楕円胴体と違って機首付近は円近似ですから、エンジンは潔く推力線を妥協してカウルを数ミリ下げるだけでも、上手いこと上半角を使って胴体傾斜部に埋め込みたいですね(素人ですが)。
パンジャンドラム
- >>17 すみません返信が重複していました。
私としてはバルジを無くす為には二本桁の間に主脚も設けて、前縁でDボックスにすりゃええジャン、って思っています…。
もともと中島式のは後桁は補助みたいなもので殆ど前桁だけで持っていますので、前縁に切り欠きも設けてボックス構造を破るよりかはそっちの方がマシな気がしないでもありません。
パンジャンドラム
- >>17 >>一式戦よりも薄翼になったため車輪+脚柱を収容する厚みを得るため前縁をあれだけ前に出したように思えます。
失念していました。一式戦に比べてやけに間隙が大き過ぎるな、と思ったら、前縁半径が小さいからその分前に出さざるを得なかったのですね。
P-51も層流翼で厚翼だからスペースで有利などと言われますが、普通に前縁は狭い、だからスレスレに車輪を配置したら、主翼前縁が「角形」になってしまいますね…
史実の設計はやむを得ないのだという事はよく理解できました。せめてタンクと脚の位置が逆であれば…と思いました。
パンジャンドラム
- 空戦フラップについてのお話はどうも昭和十七年の十五試水戦での実験のことを一般化して話されているように見えますが、十五試水戦は自動空戦フラップではありません。機構的にはキ四十四と同じなのです。
そして昭和十六年に立川で行われた対Bf109の模擬空戦でキ四十四は空戦フラップを使用せずに互角の格闘戦ができると判定されています。
さらに大切なことは「空戦フラップが旋回半径は短縮するが旋回時間は同じ」なので役に立たない、といった理解は気の早い話で、敵機を追尾してループに入った際に敵機を照準におさめることができる利点が確認されています。すなわち旋回時間を競っている訳ではないのです。陸軍の戦闘機操縦者はこれを「機首の指向」と表現しています。総合的に長所短所を比較して空戦フラップを今後どうするか、といった事とは別に、見いだされた利点があるということなのです。
空戦フラップが役に立たないというのは一部の回想や実験報告に残された十五試水戦の計測結果だけを見て「なんだ、旋回時間が同じなのか」と早合点して作り上げた戦闘機ファンの想像なのです。
また、P-40は不意自転傾向を最大の悪癖として抱えた機体で、最終的に胴体延長によって対策しています。一式戦も零戦も紫電もこの悪癖を抱え、いずれも胴体延長によって対策し、二式戦も胴体延長を行って四式戦となっています。ねじり下げなどで翼端失速を抑える設計意図があってもこの傾向は収まらなかったのです。これはこの時代の多くの戦闘機が抱える欠陥なのです。
そしてP-51Hの主翼平面形が変化したのは軽量化のために強度規格を米軍規格から落として主車輪を小型化した結果です。P-51原型からP-51Dにかけてどんどん張り出していった翼付け根の張り出しに注目して修正する意図ではありません。
BUN
- >>21 BUN様回答ありがとうございます。確認し直したところ私が事実誤認に基づいていました。鍾馗は空戦フラップ無しでもBf109Eに対等に渡り合えた上で空戦フラップを使ってなおBf109Eに優位に立てたと。
ですがBf109も、捻り下げではなく前縁スラットで失策対策した機体ですから必ずしも褒められた様な運動性では無い筈です。
F型ならまだしもE型は英軍のP-40に一蹴されてF型で漸くタメ(高空ならF型有利)という評です。弱体なE型程度なら鍾馗でも勝っても不思議ではありません。
P-40の洗礼を受けるとやはり鍾馗の運動性評は振るわないという評になっていたのではないでしょうか。
それがバルジの影響ではない事は了承しました。
質問の要旨とはズレますが、やはり鍾馗の運動性評が振るわない感は、E型に優位と言われても拭えないのです。
私自身、鍾馗を本来陸軍主力機たるに相応しい器だと推進している上で、ここでカタログに出ない期待ハズレ感があったから隼なんだろうナァ、と思うのです。
九七式戦より大幅に延伸された航続距離が果たして鍾馗の評価に影を落としたか?、E型と同じ燃費のハ40を積んでおきながら燃料タンクが激減してしまった飛燕の航続力が叩かれたか?、などを考えると、鍾馗が主力機たり得なかった理由は飛行特性にあるのではないかと考えています。そこを克服するには?、と目に見えて単純明快な悪玉の存在(つまりバルジ)を求めたのが今回の質問の経緯です。
パンジャンドラム
- 北アフリカでのJG27のBf109と英軍のトマホークとの交換比率を一度確認してごらんなさい。
圧倒的な結果となっています。
何の本を読まれたのか知りませんがトマホークはBf109に対して大いに劣勢です。
物事を考えるときには最初に何かを決めつけてそれを前提としてあれこれと述べて行くやり方では大概、大きく間違えてしまいます。
そしてお付き合いするほうも結構な負担になります。
BUN
- >>23 すみませんJG27に関して何ら確実な資料を持ち合わせていないのですが、JG27といえばマルセイユ擁する武勲戦隊でしたね。E型が一蹴されたなどというのは口が滑りました。訂正します。低空ならE型に十分優勢だとはアメリカの航空史家のウォルター・J・ボイン評価ですから、やはり贔屓の可能性が大きいかもしれません。
とはいえ、P-40装備の英軍の3個飛行隊(No.3 No.112 No.450)は41/6〜43/5までの主張/損失のレートがそれぞれ、115.5機/34機、118.5機/38機、49機/28機であり、いくらイギリス軍の戦果報告がゆるゆるでも、スピットファイアやハリケーンといった他の連中が散々な結果を叩き出したのに比べれば、P-40は異常なまでに善戦しています。本来ならヤーボに徹すべき仕様なのですが、蓋を開けてみればスピットファイアを差し置いての活躍と言わざるを得ません。
もちろん戦果確認に極めて厳しいドイツ軍との比較だと、実態にフェアな土俵から見るとイギリス軍の圧倒的負け越しだったのかもしれません。
しかしコールドウェルはじめ、北アフリカのエースは大概P-40乗りですし、その中にE型は少なからず含まれていたと思うのです。
JG27の戦果的にはマルセイユの中隊が41年11月に本国でF-4を受領してからが本領発揮でしょうし、E型はそこまで脅威だったのでしょうか。
F-4は極めて強力な戦闘機ですがP-40の方もキティホークになって本領発揮というところです。
(空戦フラップ抜きなら鍾馗とほぼタメの)Bf109Eに対して、英空軍のキティホークは不利となる高空での戦闘を避け、低高度での運動性を活かして優位に立ち回った、というのが簡単な私の認識なのですが、運動性でも劣っていたのでしょうか。
パンジャンドラム
- 北アフリカ戦線でイギリス軍が使用したP-40ならば数の面での主力はキティホーク(D型以降)がメインになると思います。マーリンエンジン搭載型も含んでしまいますが、それだと単に凄いぞマーリンのおかげになってしまいますのでここではアリソンエンジンの方にフォーカスしています。
やはりP-40の本領発揮は推力線が向上したD型以降にあると思います。
P-40のアンダーパワーさえいくらか補えるだけで、P-40のもとより持っていた低空運動性はフルに活かせたのではないかと思うのです。
逆に鍾馗には、四式戦疾風の様に相応の運動性さえあれば、何らの不満無く主力機たり得た筈です。運動性といっても、低空では素晴らしい旋回能力を持ちつつもアンダーパワーに足を引っ張られただけのP-40と違って、パワーは十分だが今度は逆に劣り振り回され気味だった鍾馗とでは、根底にある問題が違う様に思えます。
パンジャンドラム
- だいぶ脱線してきたようですので新しくスレ建てすればと思うのですがいかがでしょうか。
超音速
- >24
調べていないのであれば前提にしないこと。記録のあるものはちゃんと記録にあたること。
それをしないで勝手な推論を披露してはどんな話をしても何の益もありません。
BUN
- >>27 申し訳ありません。実戦におけるP-40とBf109Eの話は取り下げます。
戦況によらないフェアな比較としてはどう見られていたのでしょうか。どうもE型と相対したイギリス軍は、P-39には辛口でもP-40には手放しに褒めている様に思えます。
仕様を考えれば格闘戦においても本来ならP-40など敵ではない筈です。やはりE型の運動性能にはどうしても疑問符が付きます。それまで劣悪な失策特性を抱えるスピットファイアや、鈍重なハリケーンが相手でしたので、表面化しなかった事も考えられますし。
パンジャンドラム
- ですから・・・
想像を元にして「・・・のはず、だから・・・ではないか、ならば・・・にちがいない」を繰り返すのは
砂上の楼閣である、と指摘されているのだと思いますが。
とおり
- >>24,25,28
以前に「Ans.Qは知りたいことを質問する場であり、延々ご自身の主張を書く場ではない」と申し上げたはずですが。
当初の質問は1.のBUNさんの回答でとっくに解決している話であり、Bf-109EとP-40の比較に至っては逸脱もはなはだしいでしょう。
「・・・なはずです」「・・・だと思います」と根拠に薄い思い込みに基づく主張を繰り返されても迷惑なだけです。
すでに何人もの方から指摘されているのにまだ気がつきませんか?
A6M6
- >>29-30 大変失礼しました。
途中からP-40を引き合いに全く関係ないBf109Eの運動性や戦績をsageる方向に行ってしまったのは、このE型が「鍾馗と空戦フラップ抜きで互角」程度だからです。
逸脱したのは大変申し訳なく思いますが、鍾馗の運動性が振るわな過ぎるとして一貫しています。P-40はE型では170kg/m^2を超す高翼面荷重機でもあります。
鍾馗がE型に対して好結果を残したのは手放しでは喜べない、というのを補足したつもりでした。以後質問に関係無い機種の話をダラダラ続けるのは控える様にします。質問もまた、鍾馗の飛行特性の支配的要因は特にバルジによらないというBUN様の結論で承知しています。
パンジャンドラム
- >> 鍾馗がE型に対して好結果を残したのは手放しでは喜べない、というのを補足したつもりでした。
の「E型」とはP-40EのことではなくBf109Eとの比較試験のときの話です。
パンジャンドラム
- >>31
失礼ながら、傍から見ていて全く一貫性があるようには思えません。
二式戦の運動性が悪い理由は不意時点傾向で説明が付く話ですし、ロクな知識がないのにP-40やBf-109Eを引き合いに出してもなんら有意義な話にはならないでしょう。
そもそも、空戦フラップの評価や二式戦とBf-109の模擬空戦が行われた理由すら把握されていないようですから、まずはその辺りから調べ直されてみてはいかがでしょうか。
A6M6
- >>33
こういうと失礼かもしれませんが、鍾馗だけでなくて、マルセイユがフラップを下ろして高い旋回性能で優位に立ったとかその類の話はF6FやP-38、P-51にもあります。
鍾馗だけ特別とも思えないのです。空戦フラップなどと一般には言われますが、自動式でない手動フラップなら機能は極めて低いと言わざるを得ませんし、鍾馗のは段階調整がおそらく多段階なだけの、もはやただのファウラーフラップでしかありません。それでも離陸用と着陸用の二段階しか無いBf109のよりは遥かに機能は優っていますが…。それでも自動式に比べて遥かに機能が劣るのは確かですし、かといって多段階にしても適切な揚抗比を得るには操作の煩雑さは避けては通れません。
Bf109の運動性はその試験では一説にはキ45にすら劣ると酷評されており、ここまでくると日本軍の身内贔屓が入りかねないと思います。そもそも目的は何だったのでしょうか。Bf109を採用トライアルの体でただ形式だけの当て馬としての比較の可能性もあります。そもそもE型なんて買ったかの経緯もよくわかりません。DB601Nのままで良いなら、すでに595km/hを達成していて大幅に洗練されたF型を買えばよかっただけの話ですし。
とりあえずあのテストのいきさつ・目的と、どういう意図かは調べてみたいと思います。
パンジャンドラム
- >>33
>>「Bf109を採用トライアルの体でただ形式だけの当て馬としての比較の可能性もあります」
また調べもせずに適当なことを・・・。
考え違いをなさっているようですが、私を含め複数の回答者の方が批判しているのは
「二式戦やBf109、P-40に対するあなたの評価」
ではなく、
「当初の質問に回答が出たにも関わらず、当初の質問から逸脱した上に適当な推測をダラダラと書き続けていること」
なんですよ。
既に何人もの回答者から指摘されているのに「まだ」気がつかないんですか?
愚にも付かないことをいつまでも書いているヒマがあったら少しは自分で調べること、そして「これまでのご自身の振る舞い」について省みることを強くお薦めいたします。
今のような書き込みを続けていたらそのうち誰からも相手にされなくなりますよ。
また、「タイマン」などの下品な物言いを不快に思う回答者・閲覧者がいることもお忘れなく。
A6M6
- >>35 決め付ける様な物言い、関係の無い機体の話、厳に反省します。
しかし昭和16年のBf109の試験に私の中で疑問符が付いたのは事実です。いつぞやのP-40相手に手も足も出ない様なキ45にすら劣るなどとはいくらなんでも辛口過ぎます。
ひいては日本軍の戦闘機評の公平性にも直結する話です。
もちろん裏もろくにとれていないのでそれ以上のことは書きません。鍾馗などの戦闘機の内評自体フェアだったのかから遡って調べ直してきます、と申しているわけです
パンジャンドラム
- いくらなんでも、Bf109がキ45などという機より運動性が劣ってるなどと飛び交っている様な試験であると知れば、公平性が疑れるでしょう。
試験は同時に行われているのですから、鐘馗がBf109に優位に立ったという「事実?」も手放しに受け入れられるもので無くなります。前提が崩れるのですから私としては根本から出直さざるを得ません。
この場はこのまま引くのをお許しください。
中盤に結論が出て以降、主にP-40を持ち上げたりBf109をsageまくったりした事など全て謝罪し撤回します。申し訳ありませんでした。
パンジャンドラム
- というか、議ボにあげていれば怒られずに済んだ話なのでは?
自分の中に答えがある程度あってその検証の為に質問されている様に見えます。
議ボなら多少ムッとされる方も居るでしょうが此処でやるよりはましでしょうし、脱線しまくるのもアッチの方が向いてるでしょう。
脱線が名物(だった?)のAnsqですが有益な情報が得られるからこそ許容されてきたのだとおもうのです。
今回のはチョット・・・
とにかく、議ボの活用をお奨めするです
がちょう
- >>36、37
二式複戦(キ45ではなくキ45改です)は双発複座戦闘機としてはかなり小型軽量で運動性も良好な機体であり、米軍が一時期は「P-40と同等の運動性」と評していたくらいです(流石にこれは過大評価であり、後に訂正されていますが)。
一方でBf109Eは高翼面荷重な上、高速域での操縦性にも問題を抱えている機体です。高度や速度域によっては二式複戦が「運動性なら優位」に立つ状況があったとしてもそれほど不思議ではないでしょう。
こういう事を一つ一つ丁寧に調べようとせず、頭から決め付けてピーピー喚くのが見苦しいし迷惑だと言われているんですよ。
「い ま だ に」理解していないようですが、あなたが批判されているのは「各機種をどう評価しているか」
ではなく
「当初の質問から逸脱した上に適当なことを書き続けていること」
です。
謝罪するべき点を理解していないのでは?
A6M6
- >>39 ちょっとお待ち下さい、訂正していないその箇所は全然適当なんかじゃ有りませんよ。だから残しているんです。
何を批判されたかは理解しています。的外れかつ関係無い機体の話について批判を受けたと思いお詫びしましたが、その最後の捨て台詞はキ45でもbf109でもなく昭和16年の試験そのものへの言及です。
言われた以上止む無く返さざるを得ませんが、Bf109は高翼面荷重とは言われますがE型の時点では160前後です。前縁スラットも負圧を感知する自動式です。
翼面積の定義は胴体に隠れた中央はもちろんナセルに隠れている部分も計算上包含します。ナセルの占領したスパンの分の揚力を考慮すれば実質的にキ45だって十分高翼面荷重にあたりますよ。双発機と単発機の翼面荷重は必ずしも比較になりません。
今の多発機はこの有効翼幅も大事で、ナセルは必ずしも当時の様な翼面に大きく埋め込む方式を取っていません。
この試験の時点ではキ45改には至っていませんしキ45はナセルストールという最悪のケチが付いた飛行機ですよ。
その後の二式複戦といえば双発戦闘機の例に違わず単座戦闘機とは勝負にならないという評は何とも珍しくありません。
あるいは、もし仮に「キ45や二式複戦が優位に立つこともある運動性」を評価されている時点で一旦立ち止まるのも当然です。
それは正当公正な試験と言い切れますか。
何も嘘っぱちと貶している訳ではなく、公平性の再検討の必要性について述べただけです。
では質問は解決してかつ既に撤回すべきを撤回した為、これにて失礼します。
パンジャンドラム
- だめだ、こりゃ
774
- みなさまの批判の理由を全く解っていらっしゃらないような
大体、質問自体の疑問点に不自然さを感じます
F6F
- 正直、相手をするだけ無駄というか、徒労感しかなくなってきました。
結局、自分の脳内で作り上げた話から離れられないのですね。今後、パンジャンドラム氏の書き込みには一切応答しないようにいたします。
A6M6