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モーターカノンの始まりを調べてみまして、以下を見付けました。 https://aircraft.fandom.com/wiki/SPAD_S.XII @ 実用化した最初の機体でしょうか。 A 実験的でも、他に有りましたでしょうか。 ご教示ください。 百九 |
- モーターカノンを搭載した機体に関しては、スパッドSXII(S12)が最初である可能性が高いと思われます。ただ、フランス語のmoteur canon等の語で検索をかけても、この機体が早期のモーターカノン搭載機であるとは出てきても、今のところ、世界初のとは出てきません。もっとも、この機体以前にモーターカノンを搭載したものも、菅見の限りでは見当たりません。
そこで、推進軸ではなく、プロペラの回転と同期させて発射するsynchronization gearについて調べたところ、ドイツのフォッカー、アインデッカー戦闘機が最初にこの装置を搭載したとあり、これの初飛行はSXIIより2年早い1915年であることが分かりました。
英語ではモーターカノンはPropeller cannon、engine-mounted gunと呼ばれるようですが、この場合、同期銃もその範疇に入りますので、世界初と呼ばれない理由はこのためかもしれないなと思っています。
hush
- 英語ではHub cannonと呼ばれることもあるみたいですね。
超音速
- >2
御教示多謝。
hub cannonでは思わしい結果は出ませんでしたが、hub mounted cannonで調べていくと、ドイツのMG151機関砲の英語版Wikipediaに"known as a moteur-canon in French (from its first use with the Hispano-Suiza HS.8C engine in World War I, on the SPAD S.XII)"という記述がありました。
hush
お二方、有難うございます。
>1. エンジンに銃砲を固定したのがモーターカノンと言えるのではと思いますが。
(>2.)のくくりでは(米 P39,63)(伊 Piaggio P119)も入ると思います。
同調装置の必要な、機首の上面、側面、下面の場合はモーターカノンでは無いと思います。
百九
- スパッドS.XIIについては過去に言及したことがあります。
http://www.warbirds.sakura.ne.jp/ansqn/logs/A004/A0000978.html
>エンジンに銃砲を固定したのがモーターカノン
そういう定義だとBf109F以降のそれも定義から外れてしまいます。
あんまり厳密でなくていいんじゃないでしょうか。
超音速
- >5.
MG 151/20はエンジンの背面にボルトで固定され、プロペラシャフトを介してシリンダーブロック間で発砲します。
https://forum.il2sturmovik.com/uploads/monthly_09_2013/post-14812-0-07517800-1378059169.jpg
https://forum.il2sturmovik.com/topic/1198-g6-mg-15120-db-605/
MG151 + MoL151/1 + スペーサー + エンジン に成っています。
スペーサーの品番は不明です。
台座=MoL151/1
MG151 + 台座 です。
http://www.lonesentry.com/ordnance/wp-content/uploads/2010/09/mg-151-aircraft-cannon.jpg
http://www.lonesentry.com/ordnance/20-mm-m-g-15120-mauser-aircraft-machine-gun.html
台座 MoL151/1 が強調されています。
http://www.muzeumlotnictwa.pl/digitalizacja_archiwaliow/katalog/ksiazki/07/bf109_g1_teil8a/d/13.jpg
http://www.muzeumlotnictwa.pl/index.php/digitalizacja/katalog/435
別の画像。
https://farm3.static.flickr.com/2820/33876809166_ece0b85357_b.jpg
http://gbpusdchart.com/graph/DB+605+Restoration/
別の画像。
https://farm5.static.flickr.com/4522/38344165126_b2726bfb9a_b.jpg
https://hiveminer.com/Tags/me109%2Crestoration/Timeline
エンジンに銃砲を固定したのがモーターカノンでは無いでしょうか。
百九
- モーターカノン、またはエンジンガン(イスパノスイザによる米国向けの宣伝コピー)はイスパノスイザが減速ギアを装着した液冷12気筒エンジンを売るために提唱したもので、プロペラ軸内発射の着想そのものとはちょっと意味が異なります。
既製の戦闘機をイスパノエンジンに換装すれば機首の固定武装として一般的だった機関銃2挺の代りにもっと強力な20mm砲を装備できるメリットがある、というコンセプトで、当時の一般的な戦闘機の主翼には強度的に装着が難しかった20mm砲をエンジンブロックを利用して装備できることが訴求点です。
プロペラ軸内発射の発明物語的に眺めるとモーターカノン/エンジンガンが登場した背景とその意味を読み違えてしまいますね。
BUN
- 視野が狭くなってはいけないと言う事ですね、有難うございます。
SPAD S.VII の1機に Hispano-Suiza 8Bc と交換して 37mm 砲を搭載した機体を原型として
SPAD S.XII が 300 機作られました。これが一番最初と考えて良さそうです。
以下いろいろ調べましたが、一番上が簡潔にまとまっています。
https://aircraft.fandom.com/wiki/SPAD_S.XII
https://fr.wikipedia.org/wiki/SPAD_S.XII
https://en.wikipedia.org/wiki/SPAD_S.XII
https://jalopnik.com/yes-this-engines-got-a-cannon-mounted-on-it-5863523
https://web.archive.org/web/20170929050054/http://www.quarryhs.co.uk/cannon_pioneers.htm
https://de.wikipedia.org/wiki/Becker-Kanone
https://en.wikipedia.org/wiki/Becker_Type_M2_20_mm_cannon
https://www.bevfitchett.us/heavy-machine-guns/weapons-of-other-nations.html
百九