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前縁スラットについての質問です。 Bf109やLa5などに見られる前縁スラットですが、これがなぜ気流の翼面剥離を防止するために効果的なのか、メカニズムがいまいち分かっていません。 スラットが展開して主翼下面の気流が隙間(スロット?)を通り、主翼上面に流されることによって、流速の速い気流を主翼上面に作り、剥離しそうになっている流速の遅い気流を繋ぎ止めるのでしょうか? それとも別の仕組みで失速を防ぐのでしょうか? また、スラットが展開している場合、空気抵抗が増えて空戦で必ずしも有利に働く訳ではないと思うのですが、WW2当時のパイロットの評価はどうだったのでしょうか? どなたかお詳しい方、よろしくおねがいします。 Shusui |
- 前縁スラットは1920年代に英国のハンドレページとラッハマンという人物によって発明されました。
圧力の低い気流は剥離しやすいので、スラットが開いてできた隙間から圧力の高い空気を吹き込んでやることで気流剥離を遅らせるのです。
前縁スラットがそのまま後縁に移動したものがスプリットフラップです。
そして、もっと圧力の高い空気を吹き込んでもっと剥離を遅らせようというのが吹き出し式フラップ(BLC)です。
パイロットの評価については以下の過去ログが参考になるでしょうか。
http://www.warbirds.jp/ansq/12/A2003399.html
http://www.warbirds.jp/ansqn/logs-prev/A001/A0004687.html
超音速
- 以下は多少の参考になるかと。
ご存知でしたら、ご容赦を。
https://forums.armchairgeneral.com/forum/historical-events-eras/world-war-ii/127321-bf-109-leading-edge-slats
http://109lair.hobbyvista.com/techref/systems/control/slats/slats.htm
百九
- >>超音速さん
ありがとうございます。
流速が速い事ではなくて、動圧が高いことの方にウェイトがあるのですね。
BLCについて検索してそのことに気づきました。BLCは発想の逆転というか、揚力に燃料補給をするようなイメージで面白いですね。
もしやと思うのですが、後縁に移動させたものはスロッテッドフラップではないでしょうか?私の間違いでしたら大変失礼な話ですが…
前縁スラットの起こりが1920年代というのは知りませんでしたが、30年台に初飛行をしたBf109に搭載されていたというのは、当時の技術の進化スピードを感じます。
過去ログもありがとうございます。
「食い込んでいける」との事ですので、瞬間的に旋回角を稼ぐような場合にはかなり有用だったみたいですね。
>>百九さん
大変参考になるリンクをありがとうございます。
両方とも読んだことがなかったものなので、英語は苦手ですが目を通してみました。
パイロットの評価としては低速時の安定性に寄与している点が大変好評だったように読めましたが、同時に振動もあったとのことで、やはりエネルギー損失の面から見ると必ずしも有利というわけではなかったようですね。
当時はエネルギー空戦の概念が浸透していなかったので、エネルギー損失に関しての記述が少ないのかもしれません。
何れにしろ、Bf109のパイロットには強力な装備として認識されていたことを知ることができてよかったです。
Shusui
- すみません。おっしゃる通りまちがいです。
×スプリットフラップ
〇スロッテッドフラップ
超音速
- >>超音速さん
ありがとうございます。
Shusui
- 1.を補足
英国ハンドレページとドイツ人のラッハマン氏によって発明されました。
両者は同時期に同じようなものを発案し、互いにそれを知ったとき、特許紛争をするよりも共同開発の道を選んだのだそうです。
超音速