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第二次大戦時のソ連の双発爆撃機は木製部品使われてたのでしょうか? 使われてるとしたらどれくらいの割合でしょうか? ヘルにゃんこ |
- 旧ソ連で木製の戦闘機が開発されたのは、貴重なジェラルミンを爆撃機に回すためと聞いておりますが、わざわざ双発爆撃機と書いておられるところを見ますと、モスキートのような機体があったのでしょうか。
質問に質問を返してはいけないとは思うのですが。
hush
- 重爆撃機は不明ですがソ連の傑作系爆撃機Pe-2やその派生であるPe-3、そして双発ではないですけど同じく傑作攻撃機のIL-2なんかもデルタ合板を使用していますよ
ソ連はただでさえアルミニウムの製錬量が少ないのに独ソ戦もあってか一番ピークの45年ですら年間生産量は8.6万トンで大戦全体では30万トン程度しか生産できませんでしたからね(日本のピークは43年の14万トン)
戦前の予想では戦争になったら年間消費量は13万トンを超えると予想されてましたので航空機にふんだんにジュラルミンを使うだなんて贅沢はできませんでした(I-185がコケた理由の一因)
おまけに傑作戦車であるT-34のV2ディーゼルエンジンにもかなりの量のアルミが必要になったために木材を使用した航空機が大量に生まれるハメに
これを解消するために生まれたのがデルタ合板で、フェノール系の樹脂を染み込ませた木材の薄板を高温高圧で処理して作られます
このデルタ合板は木材の2倍の比重にはなりますが強度は木材の倍、アルミの6割近くあり、それでいて燃えにくいという特性があります
ソ連航空機はこのデルタ合板をメインに、そして一部の部分だけはジュラルミンもしくは通常の木材を使用するというスタイルでアルミ不足をカバーしていました
とはいえ大戦中期からアメリカからレンドリースでアルミニウムが届くようになると、次第にソ連の航空機も徐々に全金属化されていきました。(なお、デルタ合板用の樹脂は戦前にドイツから輸入していたものを使っていたために逆に不足したせいで本当にただの木製の機体が開発されていたそうな)
最終的にはソ連はアメリカから30万トン近くアルミニウムを輸入してます
なのでどの機体にどれほど木材が使われてたのかというのは時期によって違うと言ったほうがいいかもしれませんね
リーン
- いわゆる"シュトゥルモヴィーク"もそうなのですか。
いや、大変失礼しました。
また、御教示、感謝申し上げます。
hush