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ハ145について聞きたいのですが。 これが昭和18年6月以降に飛行していたとすれば、この時点で二段三速過給機を備えた誉ができていたということになります。 で、これのソースが怪しいんですが烈風は誉41型が本命、一枚落ちて22型、落ちに落ちて試作機が11型、と聞いたのですが、18年6月時点で誉41型相当が空を飛んでいるのになぜ烈風は11型相当で飛んだのか? またキ84-4がハ45-44で計画されましたがそれまで。 二段三速過給器は使い物にならなかったのでしょうか? ペルシャ猫 |
- 陸軍の代用名称でハ45とは当初、誉一一型相当の発動機を意味します。
ハ145とは当初、誉二一型相当の発動機に対して用意された名称です。
昭和18年に誉相当の発動機は代用名称が変わり、ハ45が誉二一型相当となり、ハ145の名称は色々揺れた末に宙に浮いてしまいます。
また、二段三速過給器の装備は18年6月時点では構想中でしかなく、飛行実験には遠く及ばない時期です。
さらに烈風の発動機は誉二二型(当初二二型は減速比0.422、燃料噴射装置付の仕様だった、すなわち後の二四型の仕様)で、二段過給器装備の誉四〇型への換装計画は全くありません。
実際に試作機に装備された誉は一一型ではなく二二型(燃料噴射装置のないもの)です。
烈風に二段過給器付発動機を装備して高高度戦闘機化する計画とは所謂「烈風改」のことです。
誉四〇型相当の発動機は使いものにならないというよりも、終戦時まで試作実験中です。
BUN
- 詳しくありがとうございます。
つまり、二式単戦三型で搭載予定だったハ145は、誉40型ではなく21型相当ということですね。それならば、計画時の実用性、飛行時期など納得できます。
「烈風」の誉41型搭載については、そのようなものはなかったと。
ハ145は誉40型ではなく21型で、また40型は終戦まで実用化されなかった。Wikipediaの記述が誤りなのですね。
ペルシャ猫
- 重ねてすいません、そのあたりの(現時点で)正しい情報が載っている書籍で、入手しやすいいいものはありますか?
よろしければお教えください。
ペルシャ猫
- 残念ながら、ありません。
古書店で学研太平洋戦史シリーズ「烈風と烈風改」、「四式戦闘機疾風」を探してください。
BUN
- そうですか……学研のシリーズですね、探してみます。
ありがとうございました。
ペルシャ猫
- 誉の陸軍での代用名称が、当初ハ45=一一型で、ハ45改またはハ145(昭和17年4月14日 航技秘773号で試作)が誉二一型相当だったという証拠は昨年末発売の「丸」の別冊に資料と共に書きました。
ハ45の名称は途中で変更されているのです。
これより古い出版物にはこの情報が無く、それに応じた間違いが避けられません。
その点は注意して読んでください。
BUN