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戦闘機レーダーの出力について質問 Wikipediaを見て気になったのですが F-4Eで使用された AN/APQ-120レーダーFCSは送信尖頭電力165kWと書かれていましたが、 F-15のAN/APG-63では送信尖頭電力5kWと極めて小さくなっています。 なぜ送信尖頭電力が下がったのでしょうか。 F-4E |
- 165kWって、0.1MW超えてますよね。戦闘機搭載型のレーダーとして有り得ない出力だと思うので、誤記ではないでしょうか。
taka
- taka様、ありがとうございます
誤記の可能性をふまえ
他のサイトでも調べてみましたが
レーダー出力なんて滅多に書いていないもので
上記以外の数字を見つけられませんでした。
ただしMiG-25のレーダーが600kWとするサイトが複数見つかりました。
MiG-25のレーダーは強力、という話は聞いたことがありますが、
いくらなんでも大きすぎる?
F-4E
- 尖頭出力165kWなら、パルス幅1マイクロ秒 PRF 1kHzで、平均出力165W程度なので、大き過ぎるということはないでしょう。
(N)
- (N)様、ありがとうございます
APQ-120の165kWやRP-25の600kWというのは
(数字が正確かは置さておき)
連続して発揮しているのではなく
パルス波として短い間隔を置きながら発揮されている
ということでしょうか?
F-4E
- 尖頭電力とは、通常の動作状態において、変調包絡線の最高尖頭における無線周波数一サイクルの間に送信機から空中線系の給電線に供給される平均の電力と規定されています。私のような門外漢には何のことですか、それはとなるのですが、尖頭電力はPeak Powerの和訳のようですので、最大電力と考えたほうが分かりやすいように思います。そして、これがパルスなのか連続なのかは分かりませんが、送信尖頭電力が大きいほど遠くに電波が届くそうですので、5kwが誤記でなければ、ステルス対策でしょう。
hush
- 専門ではありませんが
AN/APQ-120でパルス幅1μ秒程度を、毎秒500〜1000回発射しています。
と言う事は、平均出力は1/1000のオーダーなので、平均出力は100wのオーダーになります。
尖頭出力が大きくてもパルス間隔が長ければ平均出力は小さくなるので、戦闘出力にこだわる必要は無いと思います。
AN/APG-63はスロットアンテナのアレイ、AN/APQ-120はパラボラアンテナなので、尖頭出力を比べるのはあまり意味無いかもしれません。
受信素子の感度が同じとしても、アレイアンテナの方が利得を稼げるかもしれないし、ドップラーの精度を上げるため、パルス幅を広げ、そのかわり出力を下げたのかもしれません。
アレイ化のおかげでジンバルの性能が上がったので、パルス間隔を狭めた可能性もあります。
おそらく、上記の全てがからんで尖頭出力が下がっているのだと思います。
わんける