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米の夜間用艦上機について少々教えてほしいことがありまして、お世話になります。 F6FはN型でAN/APS-6、TBFはAN/APS-4を搭載していたようですが、戦闘機と雷撃機で別のレーダーを搭載するのは何か、特性や性能で違いがあるからでしょうか? 調べてみても搭載機種の話ばかりでレーダー本体のことがわからなかったのですが、英版wikipediaのどこかの記事でAPS-6がintercept rader、APS-4がsearch and bombing raderなどと表記されているのは見かけた気がします。用途が違うという事は、機能も単に夜間飛行する以外で違いがあるのでしょうか? ついでにもう一つ聞きたいのですが、 エンタープライズなどの米空母の夜間攻撃任務では、昼の攻撃と同じく護衛戦闘機が攻撃隊に付くものでしょうか?夜間攻撃は戦闘機に迎撃されにくいのが利点ですし、TBDの夜間仕様では必要ないからと防御機銃を省略していると聞いたのですが…同じ母艦にF6F夜戦が積んであっても、基本的には夜間攻撃では護衛戦闘機は付かないと考えていいのでしょうか? 野猫 |
- すいません、訂正です。「TBDの夜間仕様」ではなくて、TBFかTBMですね…
野猫
- https://en.wikipedia.org/wiki/Airborne_interception_radar
上記のMk. XIV, XVのところに"The APS-6 was a modification of the APS-4 specifically for the interception role.It replaced the side-to-side scan with a spiral-scan system"と記されています。APS6はAPS4のサイド・ツー・サイド・スキャンをスパイラル・スキャンに変更して迎撃用にしたものということですので、螺旋式走査にすることにより飛行機のような小さな目標の位置をより適格に捉えられるようにしたということだろうなと思います。
目標が艦船か航空機かの用途の違いのようですが、もちろん、門外漢の書くことですから、あまり信用はしないで下さい。
hush
- 補足になりますが、
エンタープライズに配備され銃塔を撤去した夜間型アヴェンジャーはTBM-3Dであり、AN/APS-3を装備しています。
AN/APS-4装備のTBM-3Eは銃塔は撤去されず、後下方の7.62mm機銃のみ撤去されました。これは軽量化のためです。
終戦直前に開発され戦後も使用された夜間雷撃型TBM-3Nは銃塔は撤去しレーダー手席を設置しました。
超音速
- 後半の質問ですが、そもそも敵艦などに多数の夜間攻撃機を送るシチュエーションてあまり無いんじゃないでしょうか。VT(N)の夜間任務の大半は索敵と対潜哨戒のような気がします。
下記でエンタープライズのログを見ると、
http://www.cv6.org/ship/logs/action194505-0273.htm
例えば5/11に南大東島上空にheckler任務(攪乱攻撃??)でVT(N)が五機で出てますね。他の日もたくさんありますが、全てVT(N)のみのようです。
エンタープライズはVT(N)を二十一機とか結構積んでたりするので、例えばこのサイトの他の作戦のところを精査していただくと別の状況が見えてくるかもしれません・・・調べ不足で恐縮です。
とおり
- 遅れてしまいましたが、回答ありがとうございます。
走査方式の違いやTBMの装備の違いは全く知らなかったことなので、非常に参考になります。
また、空母の夜間作戦と言うのが特殊な攻撃作戦だと思っていたので、主任務は
あくまで哨戒や迎撃であるというのは知れてよかったです…
でも、エンタープライズの多めに積んだVT(N)はちょっと気になりますね。
貼っていただいたログを読んでみてもやっぱり少数出撃が多い印象ですが、
平常任務以外でなにかあった…のかもしれませんね。
野猫
- >5
ちょっと説明不足でしたが、フィリピン海海戦の後から、エンタープライズは夜間作戦専門の空母になってまして、乗っている航空隊もNight Air Group 90というのに変更され、VF(N),VT(N)の搭載が多くなっております。ログからも分かるように、昼は哨戒が主体だったのでしょう。
とおり