1215 メッサーシュミット Bf110について、バトル・オブ・ブリテンで双発戦闘機のゆえ、制空戦闘機として失敗作だったと露呈し、その後は、それ以外の任務に使われたと言われています。
ところが、その後も、F7Fといった双発戦闘機が作られています。これは、ダメだったのはメッサーシュミット Bf110であって、双発戦闘機そのものではない、という判断だったのでしょうか。それとも、それら後発の双発戦闘機は、制空戦闘機以外の任務に使うつもりで作られたのでしょうか。
ご教授いただきましたら、幸いです。
SaLo

  1. 「制空戦闘機」とは何か、「双発戦闘機」とは何か、考えてから投稿すべきだと思います。
    にも。

  2. 「制空戦闘機」と呼称される機種は、通例次の二種でせう。後者は「護衛戦闘機」「援護戦闘機」と別の名で呼ばれる事の方が多いかも。
    1.戦場、及び戦場後方の上空で、敵の同種の制空戦闘機に打ち勝ち、敵の対地(対艦)攻撃機の活動を、不可成らしむる戦闘機。
    2.味方爆撃機を護衛して共に敵地後方に赴き、敵邀撃機による爆撃機への任務妨害を排除して、爆撃機の敵への攻撃任務を可能為さしめる戦闘機。
    にも。

  3. プロペラ機でプロペラを複数付けようとする場合、その複数のプロペラを干渉しない様にしなければなりません。
    現在に至るまで其の配置として「プロペラとそのプロペラに最短で直結される複数の発動機を、それぞれ機体の左右の翼に分けて付ける」が大多数の機体で選択されています。
    特にレシプロ時代には重い発動機が左右の重心から遠い位置に設けられる為、通常機体の進行方向から見て中心に発動機が置かれる単発機に較べロールを始めとする旋回性能はどうしても劣ります。
    また一般論として、操縦士一人以上の乗員や様々な機材を積めばその分飛行性能は落ちます。
    にも。

  4. 軍が使っている言葉は軍の組織利害で定義されているのであって、単語単語に「本質」は無いのですよ。
    米空軍の「戦闘機」の定義が、
    (陸軍航空隊→航空軍時代に軽爆撃機を意味していた)「攻撃機」と
    (空中の敵機を「追いかける」ことを本来の任務とする)「追撃機」とを、
    統合するものであり、
    だから米空軍ではF105やF111やF117の様な爆撃機が「戦闘機」と呼称される、
    或は戦後米海軍が
    単座にした時点で「対地対艦攻撃に軸足を置いた戦闘爆撃機(追撃攻撃機)」でしかない「爆雷撃機」と、
    「核によるシャングリラ作戦を遂行する為の、艦上で運用出来る豆戦略爆撃機」という、
    実際には無関係なこの二つの機種に、(米空軍が棄てた呼称の)「攻撃機」という呼称の種別を与え、一緒くたにした。
    にも。

  5. 結論から云えば、
    レシプロの双発戦闘機特にBf110の様な双発多座機は、単発単座の「通常の戦闘機」との空中戦「以外」の様々な任務を行える「万能機」として開発されたのです、
    ですからSBに始まる双発の高速爆撃機と収斂進化してますねモスキートの様に。
    独ソ戦の場合、敵の襲撃機や爆撃機に対し戦闘機の護衛が祖であることが結構在り、護衛が付いていたとしても一撃離脱して撃ち逃げる事で攻撃機をかなり仕留めている様です、
    「通常の戦闘機」との空戦もこなせると勘違いした所にBoBの悲運があったのです。

    にも。

  6. Me262はプロペラ機同様に重い発動機を重心遠くに配置しててロール等良くない筈ですが、一撃離脱に徹することで重爆のみならずそれを援護するP-51等の護衛戦闘機をも屠っています。
    圧倒的な速度性能差があり且つそれを殺さない戦法に徹すれば、「運動性」では対抗困難で、勝てるのでしょう。
    にも。

  7. 簡単に言うとまず双発戦闘機自体特性上、敵の戦闘機と戦うことを目標とした制空戦闘機としては向いていません。動作があまり俊敏ではないですからね。

    元々は国によって設計思想は異なりますが、だいたいは航続距離が爆発的に増えた爆撃機の護衛に従来の単発戦闘機では護衛任務に付いて行けず、航続距離を増やす為に双発機が開発された、という経緯があるのです。まあその後零戦やP-47NやP-51Dを筆頭に、単発でも相当な航続距離を発揮する機体が開発されるわけですが。

    で、その後双発機の任務は国によっていろいろと違いますが、日本、アメリカ、ドイツなどほとんどの国の場合は双発エンジンという上昇能力、高高度性能を活かした爆撃機の迎撃、航続距離や複座の場合は乗員の多さを活かして偵察、夜間迎撃、双発故のペイロードを活かして対地攻撃など制空戦闘以外の任務には結構投入されています。

    双発戦闘機がダメだとか、Bf-110がダメだったんじゃなくて、そもそも向いていない機体を向いていない任務に投入したからそういう目にあう、ってことです。二式複座戦闘機やP-38を見ればわかりますが、制空任務ではかなり痛い目にあってます。一撃離脱を採用したP-38でも、かなり痛い目に遭ってます(トーマス・マクガイア)

    つまり双発の利点を活かさずに苦手分野で戦うことをやってたらそりゃあ負けますよ、と。私個人の考えとしては、機体が失敗作じゃなく運用が未熟だった点もあると思います。
    ジャム

  8. 爆撃機を護衛できる長距離戦闘機を持っていなかった英軍は夜間爆撃に専念するのですが、1943年ごろから夜戦型モスキートを護衛に投入し、独軍と夜間戦闘機同士の空戦が発生します。
    こうなると夜間の制空戦闘機といった概念も出来てくると思います。
    大戦中はレーダーの発達で航空機の夜間作戦や電子戦が活発になっていきました。単発の夜間戦闘機もありますけど、やはりレーダーとレーダー手を乗せるのに有利な双発戦闘機が重要性を増したのです。
    超音速

  9. 双発戦闘機で単発戦闘機に対して空戦で有効だった例として、太平洋戦域でのロッキードP38があげられます。その点ではF7Fなども同様なことが言えるかもしれません。ウィキペディアによりますと、F7Fはミッドウェー旧空母用に制空戦闘、対地攻撃、あるいは雷撃まで想定して設計されたとありますので、制空戦闘機としても期待されていたと言うことではないでしょうか。
    飛行機猫

  10. 重ね重ねその認識で良いと思います。
    双発戦闘機が駄目としたら、現在まで続くF22もF15も全部ダメということになってしまいます。
    F7Fになってやっとこさ、複座でありながら単発並の性能を誇れたと思っていいと思います。
    万能機というのはほんとに便利な存在で、
    偵察もできる、爆弾積んで爆撃もできる、襲撃もできる、なんでもできる機体なんです。
    ですので、やはりどの国でも欲しいのですね。
    Bf110が制空に使えなくても、馬力が向上さえすれば速度も上がって全然使えます。
    けどレシプロ戦闘機の限界が・・・という人が居ると思いますが、だったらジェットに変えるだけの話なのです。
    飛行機に馬力は必須です。単発でダメだとしたら複数積めばいいというのは、WW2に限らずXF-87等の迷走ぶりを見れば判るでしょう。
    ようは当時手に入る資材で万能機がほしかったけど、純然たる万能機を手に入れるにはBf110の時代にはちょっと早すぎた、けどF7F位になってやっと技術がおっついてきたという感じです。

    ですが、一点気をつけなければいけないのは、P38の存在です。
    Bf110も日本のキ45も、そしてこれは典型的な失敗作となってしまった二式陸偵も、万能機としての性能を求められてあのような性能となってますが、
    P38は純然たる高性能戦闘機を求めた結果の双発です。
    ですのであれは比較するとしたら日本だったらキ64やキ96でしょうし、
    ドイツだったらDo335でしょう。
    この辺りを全部一緒くたにするとちょっと混乱してしまいます。
    P-kun

  11. F7F、日本機に対してなら優位を維持できると思いますが、Me262に対してはどうでしょうか。寧ろF8Fや、F4Uの後期型の方が凌げると思いますが。
    レシプロでコンベンションな双発を取る限り発動機という大質量を両翼に分散させざるを得ず、ロールを筆頭とした運動性能を単発機に較べ落とす事は避けられない。
    単発機なら可能で在り得る、速度で優位な敵に、運動性という弱者の戦法を取って劣位なりに対抗する事は、困難なのです。

    双発単座の高速機が注目されたのは1930年台後半に戦闘機用のコンパクトなエンジンの出力向上が行き詰まっているとみられた事です。
    同時期に行き詰まりを解決するとされたのが従来余り使われなかった配置による超多気筒エンジンですがおしなべて成功せず
    オクタン価を向上させて過給圧を上げられる様にすることと、爆撃機・輸送機用の正面面積が大きいエンジンを単発機の機首に積んで見せる事が残りました。

    双発単座戦闘機は高速軽爆撃機と収斂進化しましたが双発単座戦闘機もそうなのです。P-38やDo335(タンデムで重心分散を回避している!)が偵察機・嚮導機として活躍した事から推して知るべきかと。

    にも。

  12. あと、運用する環境が陸の滑走路か空母の上かでどのような機体が「万能機」となるか違ってくる。
    F7FやXTB2Dなどの大型艦上機が開発された理由にミッドウェー級の様な大型空母の竣工があり、それらが実際にはあまり配備されなかったのであまり採用されなかった。
    核兵器を目標に投射できるなら別だけどね!
    にも。

  13. F7Fは同じ双発のP-82ツインマスタングやデハビランド・ホーネットに比べて航続距離が物足りないですよね。高い空戦性能を目指して作られたと思うんですが、ミッドウェー級での運用が前提といってもXTB2Dを長距離護衛できる能力はない。
    朝鮮戦争では夜間の制空・地上攻撃に活躍しました。昼間はジェット戦闘機に取った変わられた時期においては、夜間だけが存在価値を発揮できたと重います。
    例えば、核攻撃に向かうP2V-3CやAJサヴェージが夜間作戦となった場合の護衛が出来るかもしれません。
    これも、F3Dスカイナイトが配備されるまでのほんの数年間のつなぎができるにすぎませんが。
    超音速

  14. P-kun様

    個人的にはレシプロ時代の双発と、F-15やF-22を比べるのは少し違う気がします(エンジン搭載位置の違い)

    まあそれは置いておいて、少し指摘。P-38は純粋な高高度迎撃機/要撃機として作られたので双発にして速度と火力は高かったのですが運動性は二の次です。
    高性能戦闘機、ではなく本来は迎撃機なんですね。しかしその副産物として長大な航続距離、高高度性能を手に入れたので爆撃機の護衛や制空任務に投入されています。

    太平洋に投入されたのも航続距離やその速度を重要視していたので投入されました。

    確かにP-38は日本軍のゼロや隼に対して、一撃離脱を行えば勝てましたが、衛星や高性能監視レーダーが無い当時、相手の機体がどのくらいの高度で飛んでるのか分かるはずも無く、結構運要素もありました。つまり、一撃離脱できるほどの高度差が無い状態で出会ったり、最悪日本機の方が自分たちより上に居たということもあるように、P-38は結構な犠牲を払ってます。

    P-38はアメリカを象徴する良機体ではありますが、やはり双発機ですので制空戦闘に投入するには限界があると思います。

    それと貴殿の二式陸偵の認識についても指摘。
    二式陸偵については本来、確かに十三試双発陸戦は万能機を目指してましたが、結局は運動性能が低いので万能戦闘機としては諦めてます。しかし、日本軍は偵察機を性能の低い98式陸偵しか持ってませんでしたので、この十三試を陸上偵察機化する案が採用され、十三試を偵察用に改造したのが二式陸上偵察機が誕生します。少なくともこの二式陸偵は98式より高性能であり、その点で海軍は採用しただけです。別に万能戦闘機として二式陸偵を採用したわけではありませんし、そもそも万能双発機については十三試の時点で頓挫してます。

    初期の場合二式陸偵もガダルカナルやラバウルのように偵察で活躍してましたよ?典型的な失敗作というのは少し違うのではないでしょうか?

    ところで、あなたの中で双発機に対する万能機、高性能戦闘機の違いとは何でしょうか?


    にも。様

    確かにF7Fは速度、エンジンの優位性から日本に対しては有利と思います(絶対日本機に勝てるとは言ってない)
    Me262に対してどうかと聞かれると、なんとも言えませんねぇ。明らかに速度の遅い機体が位置エネルギーで加速し、速度の優る機体を追いかけることだってありますし。


    ジャム

  15. >ジャム様
    >高性能戦闘機、ではなく本来は迎撃機なんですね。
    米陸軍航空隊は常に高速な高性能戦闘機を求めています。
    迎撃だろうと制空だろうと、手持ちの戦闘機をそんな用途で分けてはおりません。
    日本陸軍のような軽戦闘機と重戦闘機のような懸念が米陸軍航空隊にあったのなら話は別ですが、そんな話は寡聞にして聞きません。

    戦闘機はそもそも第1に高速性能を求められます。
    運動性はどんな戦闘機でも二の次です。
    日本陸軍ですらそのように言ってます。
    P-38は高速性能を得るためそれを双発という形で実現した稀有の例に過ぎません。

    一式戦闘機が何故お蔵入りしかけたかは既に有名になっていると思っていましたが、違いましたでしょうか?

    >つまり、一撃離脱できるほどの高度差が無い状態で出会ったり、最悪日本機の方が自分たちより上に居たということもあるように、P-38は結構な犠牲を払ってます。
    どのような犠牲でしょうか?
    大抵はP-38側の深追いであり、またP-38は日本側が撃墜報告をだしてもかなりの例で帰還しています。
    それにそのような状態はそもそも戦術の失敗で、機体側のせいではありません。
    まさか、米陸軍航空隊は高度差を分けて侵攻していないのでしょうか?
    もっともそれが万能ではないことは同意いたしますが、
    P-38の場合は急降下して逃げれば良いだけ、というよりそれが本来の使い方でしょう。
    その間により高空に居るの味方機が支援してくれるのは、実際にも行われていることです。
    ようは戦術でカバーできる範囲なのです。


    >それと貴殿の二式陸偵の認識についても指摘。
    これはちょっと私のミスでしたね。
    13試陸戦と記載すべきでした。
    お詫びいたします。
    ですが、13試陸戦が失敗作であったことは明白でしょう。
    それが月光や陸偵として採用されたのはまさに、万能機故のこと、
    ようは双発機が便利であった故のことであるのは明白でしょう。
    このことはジャム様も書かれてますので、同意して頂けると思います。

    >ところで、あなたの中で双発機に対する万能機、高性能戦闘機の違いとは何でしょうか?
    それは簡単に述べさせてもらえば、単座で設計されているか、複座で設計されているかの相違です。
    一番わかり易いのはキ96とキ102ですね。
    もうこれは判りやすいと思いますよ。
    P-kun

  16. >14
    優速の機体で戦う以上、速度性能で劣る敵に高度を取られることは極力避ける筈ですし、それでも万が一高度を取られたら逃げるに如かずでしょう。
    抑、Me262と書いた所、MiG15と書こうかと思っていたのです。F7F、F4U後期型、F8F、それぞれ優速の敵にはどう対応しますか?
    >15
    軍用機の最初の任務が、空中に在って操縦に煩わされずそれに専念したい観測・偵察であることから明らかであるように、
    操縦士以外の人間を載せない単座機は、軍用機として元々異端でした。
    第一次世界大戦以前、将来には空中の敵機と戦う航空機が必要になることは予測できても、
    それが「空対空用の投射兵装を前方に向けて固定し、機体全体を目標に向ける事で照準する」機体になることがどれだけ予測されたでしょうか。
    単座として設計された機体であっても、単発機に較べ機体全体が大柄な双発機は、二人目以降の乗員とその乗員が操る機材を載せる負担が、より少ないのです。
    にも。

  17. 余計かもしれませんが、P-38の運動性について世傑に書かれているので簡単にまとめます。
    米軍によるP-38F・P-39D・P-40F・P-51A・P-47BまたはC各機の比較テストでは、P-38の旋回性能は高度12000ftまでの低高度では他機に劣るが、15000ftまでの中高度で同等、それ以上の高高度では同等あるいは勝るとなった。鹵獲したFw190とのテストでも旋回性で勝った。
    豪空軍のP-38FとP-47Cテストでは、P-38はコンバットターンをはるかに低速でこなせ、特に右方向はP-47が追随できなかった。
    また、失速特性は極めて良好。上昇率は最後までトップクラス。
    F型後期から空戦フラップが使えるようになり、G型からエンジン出力が強化されるので、旋回性はさらに向上し、失速速度も低くなる。
    ロール性能はさすがに悪いが、J型から油圧ブーストのエルロンにして高速域のロール性は若干改善。
    急降下するとマッハ0.67からバフェッティング、0.75からタックアンダーに入り操縦不能となるので制限速度はマッハ0.65となった。急降下どころか緩降下も注意。したがってスプリットSができない。J型からダイブフラップを装備して一応解決。

    以上、欠点はいくつかあるが決して速度一辺倒で運動性は二の次で作られているわけじゃないですね。
    立派な制空戦闘機と言えると思いますよ。

    超音速

  18. F7F、敵のジェット戦闘機に対してどう戦うか?
    やはり朝鮮戦争でそうだったように夜間行動に徹するしかないでしょうね。ミグアレイでは地上レーダーやサーチライトの支援を受けて夜間でもMiGが出てくるのですが、F3Dスカイナイトはまだ改修が必要で実戦には間に合わなかったので、B29の夜間爆撃にF7Fの護衛が当てられました。
    国境のむこうの敵飛行場を叩くことができればMiGも押さえ込めたのですけどね。
    超音速

  19. 海外サイトでP-40のエースを調べていたら、当時はP-38への乗換希望者が多く(戦果があがるから)何故P-38を希望しないんだと言われたと書いて有ったのが興味深かったです。ビルマ、ニューギニアの戦記とか見ても、一撃離脱に徹するP-38は手強い印象です。立派な戦闘機なのではないでしょうか。
    暇人

  20. どなたも言及されないので、失礼します
    ジェット・エンジンがまだ使い物になっていなかった時期に、戦闘機の性能を著しく向上させるには、層流翼や空戦フラップを少々いじっても、大した違いは出ません。馬力を倍にしなければならないのです。

    つまり、そろそろ頭打ちに近づいてきたレシプロ大馬力エンジンを新開発するか、従来のエンジンを2台搭載するのか、二つに一つしかありません。

    双発にするために、何かを犠牲にすることなく、高い運動性を維持したP-38やF7Fやツインマスタングは、単発戦闘機相手に、ACMでも充分に活躍しています。

    ただし、レシプロ双発機の片発停止安全速度は、失速安全速度よりも遥かに速く、着艦時に主脚よりも先に前脚がバリヤーに引っ掛かったり、剥き出しのキャノピーがバリヤーでパイロットの首ごとちょんぎられたり、少なくとも空母運用は不可能でした。

    片発停止に備えて、XF5Fなども開発されましたが、素人が見ても、実戦で使える形だとは思えません。F-14初女性パイロット、カーラ・ハルトグリーン大尉の事故も、着艦時の片発停止と反対側のアフターバーナーでした。単発機で、ランプストライクしそうなら、簡単に脱出出来たでしょう。

    つまり、戦闘機は
    1、エンジンの馬力を倍に出来れば楽勝
    2、手っ取り早いのは、双発にする
    3、しかし、片発停止など、新たな問題がおこる

    One if by Land, Two if by Sea
    は、F-16とF-18だけに通用したのでしょうか?
    佐久間多聞


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