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キ119の巡航200ノットにおける航続距離はどのくらいになるとみられますか。 あるいは、同様のコンセプトの機体が昭和16年や17年に計画された場合、どのくらいの行動半径を期待し得たでしょうか。 金星ファン |
- このような仮想世界の質問は、どの様な起因、原因で生じたのか、意義ある回答が得られたとしてその得られた回答をどの様に利用する心算なのかを記載した方が良いと思われます。
あるいは、議論ボードにいかれてはどうでしょうか。
UK
- キ119の巡航速度や航続距離がどのような運用を想定しているのかが知りたい。
四式重爆やキ119の巡航速度がたとえば彗星三三型と比べて一割ほど速いので。
それが登場時期(四式戦の世代)の護衛に合わせて速いのか、機体の都合で速くなっているのか。
たとえば登場時期が早くて護衛の巡航速度が遅い場合や、単機での奇襲を企図する場合などで航続力が違ってきたのかどうか、と。
金星ファン
- 陸海軍機の要目表にある巡航速度は単にその速度でどれだけ飛ぶ、と決めているだけで速いも遅いも大した違いはありません。
海軍機でもないのに200ノットというのは何か理由があるのかもしれませんが、時速370km/h程度であれば、キ119が想定している巡航速度より低いのでより経済速度に近い数値であると考えられます。
陸軍機は巡航速度を海軍機よりも高めに設定する場合が多く、行動時間の余裕を取るのが一般的ですから、例えば土井武夫さんが纏めている航空機製造沿革にある2000kmという数値は2割以上の余裕を含んでいると思って間違いありません。
回答としては戦闘時の行動、離陸上昇を含めた実用的な行動半径1000kmを大きく出ない程度だろう、ということです。
ただ、実機が完成していないキ119の性能を細かい部分で採り上げてもどうにもならないでしょう。
また「単機での奇襲を企図する場合などで航続力が違ってきたのかどうか」という着眼点は御立派です。
誘導機を持たない場合、単座のキ119の行動半径は相当縮小したと考えられるからです。戦時中の陸海軍機の場合、単機で行動する単座機は飛行機としては長く飛べても目標に向かって順調い飛ぶとは期待できないからです。
BUN
- 回答ありがとうございます。
キ119の巡航速度は経済速度ではなく作戦思想で決まっているのですね。
陸軍の作戦機によく巡航時速400qという数字が出てくるので気になっていました。
単座機であるキ119に他の単座起動用の問題があるとすると、一応魚雷は搭載できても完全な四式重爆の代用品ではないのですね。
金星ファン
- 運用する地域を考慮したり、誘導機をつけることで四式重爆の代用になるという点は変わりません。
BUN
- どうも四式重爆が夜間に活動しているイメージがあったので代用機が単座とは如何に、という気がしていました。列島沿いや群島ならなんとかなる行動半径なのでしょうか。
陸軍機の作戦全般についてもっと勉強してみます。
金星ファン