1162 |
攻撃機が機外に魚雷を懸吊した場合、速度低下はどれほどになるのでしょうか。 知りたいのは九七式艦上攻撃機、天山艦上攻撃機、九六式陸上攻撃機、四式重爆撃機です。 パンジャンドラム |
- http://www.warbirds.jp/ansq/1/A2000745.html
過去ログです。歴代の皆様も推測するしかないようですね。
Tokyo-Rose
- tokyo-roseさん、回答ありがとうございます。
やはり魚雷懸吊時の最高速度は発見されていないのでしょうかね…。でも推測だと一割強低下、といったところですか。双発機だと速度低下は5%程度に収まりそうですね。
パンジャンドラム
- 攻撃機が魚雷を懸吊状態で「最高速度」を出すことってあるのでしょうか?
敵艦へ向けての進撃は巡航速度で行われるはずですし、
敵艦に突撃するときに「最高速度」で突っ込むはずがない。
(低高度で高速を出せば海面につっこむ恐れが高くなる、投下時に魚雷が衝撃で壊れる可能性がある、などの理由で)
何のために「最高速度」が知りたいのでしょう?
実戦で使われることのなかった=実用的ではない速度を知ってもしょうがないと思いますが。
なお、森拾三「奇蹟の雷撃隊」によれば、真珠湾攻撃に備えて鹿児島湾で訓練した際は
「高度5メートル、速力130ノット」で水平直線飛行をしたとのことです。
また、実際に真珠湾で雷撃した際も同じ条件で攻撃を行ったとのことですので、「高度5メートル、速力130ノット」が
帝国海軍における雷撃時の「標準高度、標準速力」だったのではないでしょうか。
Jack
- jackさん、ありがとうございます。
ありますよ。敵機から逃げる時です。魚雷の懸吊による空気抵抗増加はどの程度影響を及ぼすのか知りたかったもので。敵から逃げる際のあくまで目安として、どの程度だったか知りたいと思いました。艦攻に速度が要らないという事はありません。敵艦へ攻撃をかける前までは艦爆同様に高速性能が求められます。
パンジャンドラム
- 浅高度雷撃が標準だったのですね。私はてっきり、真珠湾攻撃の為に訓練していたものだと思っていました。
雷撃時ではなく、敵機から逃げる際の速力が気になって仕方ありません
パンジャンドラム
- >敵機から逃げる時
ありえません。
もし攻撃を中止して全力で逃げることが許されるのであれば、重量物である魚雷は投棄するでしょう。
実際、爆装零戦や艦爆が逃げる時には爆弾を捨てて帰投します。
仮に魚雷なり爆弾なりを持って帰ったとしても、着艦に失敗すれば友軍艦を破壊してしまいますから、着艦前に投棄することが求められます。
そしてどのみち投棄して逃げ帰るならば、「敵機に遭遇した直後」にやるでしょう。
その方が速度が向上し、機体の運動性が上がるため、生存性が上がりますから。
一方、敵艦攻撃時に敵機に襲われたとしても、全速力を出して逃げることはせず、そのまま規定通りに攻撃を続行します。
規定速度で、規定針路の通りに機体を操らなければ雷撃は成功しません。そしてその雷撃を成功させるのが雷撃隊の使命です。
その際に敵戦闘機に喰われないように雷撃隊を守るのが随伴戦闘機隊の役目であり、
雷撃隊は味方戦闘機を信頼して突撃隊形を保持するものなのです。
故に「魚雷を抱えたまま全速力を出す」シチュエーションはありえません。
おそらく魚雷懸吊状態での最高速度と、丸腰状態での最高速度の差から速度低下の割合を計算しようとお考えなのでしょうが、
残念ながらまず前者のデータは見つからないでしょう。実用的ではないデータを採集するのは「無駄」ですから、
誰もそんな無駄な試験をやらないし、記録にも残さないだろうと思われます。
Jack
- 参考までに
http://www.warbirds.jp/ansq/1/A2000827.html
抜粋「隼では、150リットル増槽二つを両翼に懸吊した場合、およそ15km/hの速度低下が見込まれた」
Jack様、便乗質問をお許しください。
>「高度5メートル、速力130ノット」が帝国海軍における雷撃時の「標準高度、標準速力」だったのではないでしょうか。
1.で紹介された過去ログでは、「最大射入速力は91式魚雷改一〜改三が260ノット、改三を補強した改三改が300ノット、それに10ミリ厚のゴム被帽を被せ、ジャイロにも緩衝ゴムを付けた改三強は350ノット」、別の資料ではさらに4式空雷1号は400ノットだそうですが。
>故に「魚雷を抱えたまま全速力を出す」シチュエーションはありえません。
敵艦への雷撃は対空砲火を避けるため全速力で接近、できれば中高度からの緩降下で降下加速を加える。魚雷投下時に最大射入速度以下であればよい、と思っていましたが違うのですか?
世傑「飛龍」の実戦記録には、雷撃前に全速力で突進する状況が描かれています。
超音速
- 低速低高度は浅い湾内で魚雷が着底しないためには低高度発射、低高度飛行時の安全のためには低速やむなし、ということであって、できれば高速・そこそこの高度で発射したい、というのは、対空砲火対策としてある程度一般的ではなかったでしょうか。
ブリストル・ボーフォートは魚雷を爆弾槽内としたかったが深さが足りずにやむを得ず半埋込式に搭載します。空身の最高速は430km/h程度ですが、魚雷を積んで降下して480km/hまで増速して発射をもくろんでいた由。
英18インチ魚雷の強度不足で発射速度が260km/hに制限された、というオチもつきますが、狙いとしては「最高速以上」だったわけです。
六
- 返信遅れて申し訳ありません。
jackさん、すみません、敵機から逃げるというのは帰投するという事では無く、敵戦闘機から逃げて敵艦隊に辿り着く為の行動の事です。敵防空網をかいくぐる為に欠かせません。でなければ、航続距離や搭載量につむればソードフィッシュでも足りてしまいます。
パンジャンドラム
- 超音速さん、ありがとうございます。
増槽二本懸吊で3%、ですか。10%以上低下することはないと思いました。
片さんも、ありがとうございます。
300ノット雷撃でしたら海面最高速度超えてますね。やはり魚雷を積んでも速度が欲しかったのでしょうね。
あと、上に追記ですが、敵機から逃げる際に魚雷を積んで最高速度を発揮する事は本当にないのでしょうか。雷撃時は300ノットとか勇ましい数字ですが、魚雷を積んで300km/hでバタバタ粉砕される流星とか見るにたえないのですが…。
パンジャンドラム
- 失礼しました。片さんでは無く六さんでした。申し訳ありません。
パンジャンドラム