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以前から気になっていたのですが、水上偵察機「紫雲」の最大速度468 km/hについてお尋ねします。 いろいろな新機軸を盛り込んだ機体なのに、あまりパッとしないのです。 攻撃力満載の「瑞雲」が448 km/h。旋回性能も重視する水戦「強風」が488.9 km/h。いろいろハンディがあろう「晴嵐」が474 km/hと言われてます(これは水冷ですが)。 いったい、どこがよくなかったのでしょう。出力、翼面積をみても得心がいきません。 また、わが水上機に比べて、「SCシーホーク」の503.7 km/hも胡散臭いのですが、どうして発揮できたのでしょう。 4式射撃装置 |
- 「旋回性能も重視する水戦「強風」」は翼面積23.5m²、
紫雲は30m²ありますね。
瑞雲や晴嵐と比べても、紫雲の主翼はそれほど高速向きな感じがしません。
片
- 文字化けしてるのは「平米」です。
片
- 紫雲は、敵戦闘機追躡時、浮舟が投棄できるんではなかったでしたっけ?
この時の速度が他の水上機より早いということでしょう。
後、二重反転プロペラも思ったほどの高速化効果がなかったとか。
平山
- http://www.warbirds.jp/data/us/htm/seahawk.htm
抜粋「但し、速度性能は発生高度から見てかなり割り引く必要があるように思える。」
SCシーホークの最大速度504km/hは発生高度8,717m。
陸上型の速度なのかと思いましたが、英語版Wikiにもフロート装着型のスペックとなってますね。
定番のメーカー計測のインチキスペックでしょうか?
超音速
- 紫雲の主翼面積30.0平米というのは、中止になった十二試二座水偵とほぼ同規模です。
荒っぽくいうと、紫雲は2年古い技術で作られている、といっても良いのかもしれません。
紫雲と同じ十四試であり、十二試二座水偵の直接の発展形である瑞雲では28.0平米まで翼面積が縮小されています。
片
- 回答ありがとうございます。
片様、翼面積というか設計&思想が古いというのは、やはりハンディなのですか。
平山様、浮舟が投棄後?と思った後に、「投棄後を最適化」の設計ありかとも思い直しましたが、やはり何かへんですよね。浮舟も車輪も飛ぶには邪魔にしかなりません。
いくらあの先生の詭理論でも、「浮舟を装着することによる抵抗がないことはもちろん、若干の推力さえ発生した。」とはならないでしょう。
超音速様、ワーバードを見落としていたとはすみません。(T_T)
マンチェスターに引き上げられる画像と違って、いかにも「アメリカ機面」していますね。
得心いたしました。わが海軍の水上機は美しく、速い。
4式射撃装置
- 翼面積の大きさはイコール抗力であり、抵抗が大きければ速度の向上は望めません。
速度性能にとってはハンディであるると考えて差し支えないです。
そこで、時代が下るにつれて翼面過重を大きく取る方向に流れていたのです。
片
- 設計側はある程度の高翼面荷重でいくことを主張したのに、低翼面荷重で作ることを要求され、結果的に低速にあえぐことになったのが烈風ですが、この烈風の主翼面積が紫雲とほぼ同規模です。
主翼が同じで速度が100km/h違う強風と紫電の機体の違い(浮舟の有無、発動機が火星であるか誉であるか)を眺めつつ、紫雲と烈風を見比べると、直感的は紫雲が468km程度なのは「なるほど」と思えてくるのではないかと思います。
紫雲の主翼も「何が何でも高速を狙う」という目的とはちょっと違うところを考えて作られたものだったのではないかと思う次第です。
片
- 片様 ありがとうございます。強風と紫電、いい比較対象がありました。
烈風、高翼面荷重での空戦を考えようとしない海軍に潰された機体ですね。
紫雲の主翼も、何か狙いがあって引き換えに低速になったのでしょうか。
また判明されたことがあれば、ぜひお教えください。
単フロートで置かれた紫雲の写真を見たら、直感的にはF6Fくらいぶっちぎれそうですが。
美しい!!
4式射撃装置
- ヒコーキは平面形で見るのがよいです。
紫雲の場合、思ったよりずっと翼幅が長大で案外遅そうな感じがしてくるはずです。
片