1106 |
フランスのアミオ143について質問です。 英/仏の解説文中において143生産機の正式名称はAmiot 143 Mとなっており、このこの「M」が試作機Maquetteや海軍配備Marineの意味とも思えないので、BCR機を表すMultiplaces de combatの頭文字だと考えています。 しかし、フランス空軍機の名称(ディジグネーション)法則では一般的に、機種を表す数字の後に機体用途を表す英字、そして最後に乗員数を表す数字が付きます。 例えばMS.406は単座戦闘機なのでMS.406C1となり、ブレゲ693は二座の襲撃爆撃機なのでAB2が付きます。 にも関わらず、アミオ143のみが正規のディジグネーションにおいて乗員数を表す数字がありません。 これは何故なのでしょうか? 乗員数が140を作ったProgramme M4当初の4人から143受注時の5人に変化したことと関係があるのでしょうか? なお、Web検索では乗員5人で夜間爆撃に使われたことから「Amiot 143 Bn5」が正しいディジグネーションであるかのように書いているページも見つかりましたが、こちらは確かな文献での裏付けが取れておらず、疑っています。 tellus |
- 仏誌 Fana de l'Aviation 1997年7月号のアミオ143特集記事ではAmiot 143 Mの呼称を使っていますが、Docavia社のL'Aviation Francaise de Bombardment et de Renseignement (1918/1940)及びMcDonald社のWar Planes of the Second World War Bombers and Reconnaissance Aircraft, Volume Sevenでは量産型に対してAmiot 143 M5の呼称を使っています。特に、後者では試作段階ではM4、量産型はM5と使い分けていますので、両者を総称して単にMと呼んでいるのではないでしょうか。
なお、BN5の記述は見たことがありません。
三角野郎
- >三角野郎様
ありがとうございました。
書類上の正規の呼称はM5でも、途中で乗員数が変わったから専ら総称のMが使われた、という可能性が高そうですね。
tellus