1088 かつて、日本では飛鳥やアメリカではYC-14などの、主翼の上にエンジンを配置したSTOL機がいくつか試作されましたが、実用化ないし量産されたものはほとんどないように思われます。
何がまずかったのでしょうか?
satoski

  1. 量産機としては、アントノフAn-72/74がありますね。
    USB効果というんですが、問題点などは以下のページを見てください。
    ttps://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%83%E3%83%91%E3%83%BC%E3%82%B5%E3%83%BC%E3%83%95%E3%82%A7%E3%82%B9%E3%83%96%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%82%B0
    超音速

  2. この方式はwikipediaにあるとおりの欠点のほかエンジン位置が高いことによる整備性の悪さが嫌われたのですが、旧ソ連では不整地での運用で異物を吸い込みにくいという利点を評価されたのです。
    An-72/74は日本のC-1輸送機とほぼ同じサイズの機体でエンジン推力も同じですが、巡航速度は100km/hほど遅いようです。STOL性能が高いかというとそうでもなく、C-1の必要滑走路長1200mにくらべ、An-72/74は1400〜2150mと却って長くなっています。これは、C-1は4重隙間フラップ・スラストリバーサーといった高度なデバイスでSTOL能力を得ていますが、An-72/74はUSB効果のみという単純さが特長なのだろうと思います。
    超音速

  3. >超音速様
    回答ありがとうございました。
    こうしてみると、通常のエンジン配置でも十分STOL性を確保できるし、あまりおいしいデザインでも無いんですね。前進翼と並んで、見た目は格好いいのですが……。
    satoski

  4. そうですね。
    旧ソ連軍用機は不整地運用能力が強く要求されたものが多いのですが、近年のロシア/ウクライナ機はそこまででもなく、An-72/74の後継機であるAn-148は従来の吊り下げ式エンジンです。

    超音速

  5. V/STOL機の難しいところは、エンジン1発停止の時の対処法にあります。不時着も出来ないのは、問題です。エンジンの出力を直接揚力として用いている機材は、その点かなりな不安要素を抱えているわけで、オスプレイの様な機体はいざという時には、一つのエンジンで両方のローター/プロペラを回せる様になっているはずです。ジェットのコアンダー効果を使っているものは、その点が難しいのではと愚考します。
    OlDuck


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