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もしも日本機が史実で、採用した翼型以外の翼型を採用したら、性能がどうなるか、 という妄想のため、いろいろと調べています。 (例)NACA2415のL/D比(レイノルズ数 10^6) http://airfoiltools.com/polar/details?polar=xf-n2415-il-1000000 そこで質問です。 ◆レイノルズ数がもっと高くなった場合の補正 翼弦長3mで秒速180m/sだと、レイノルズ数は4×10^7級に膨れ上がります。 {(求めたいRe数)÷(サンプルを出力した際のRe数)}^(-0.2~-0.5)の比率で、 CLやCD、CDiを補正して構わないのでしょうか? ◆戦前に日本が情報を持っていた「翼型」に関して 川崎の99双軽の主翼設計に関する講演会資料等を見ると、 NACAの4桁シリーズや5桁シリーズに関し、日本でも昭和10年代前半に知見が溜まっていたことが窺えます。 また、96陸攻がRAF30系翼厚12.5%程度の翼型だったことを踏まえると、 RAFの系統の翼型データも、昭和10年代前半に「それなりにある」ことが窺えます。 ゲッチンゲンの系統、いろいろと種類ありますが、何番台までのデータが、 昭和14-15年に日本に存在していたか、(大凡でも構いませんので)ご存じないですか? 空力勉強中 |
- 回答ではないのですが^^
式の中の乗数
(-0.2~-0.5)
は、どうやってみちびくのか、おしえてください。
0.2のカールとか。
じゃま
- >>1
http://lh3.ggpht.com/_2GwvyBuyAZM/TUQCmtokz1I/AAAAAAAADrM/KqcAuwCDOEM/s800/%E6%8A%97%E5%8A%9B%E3%81%AE%E5%BC%8F.jpg
>「REref」は、CDoなど、を出力したときのレイノルズ数
>「REexp」は、-0.5程度がいいらしい。乱流の影響が大きい時は -0.2
上記を念頭に、質問しました。
空力勉強中
- 直接の回答ではありませんが、
NACAの翼型については以下の本にデータがまとまっています。
Theory of Wing Sections: Including a Summary of Airfoil Data
Ira H. Abbott, A. E. von Doenhoff
ISBN 0486605868
個々の翼型のデータは、この本の文献欄をたどってNASAのレポートサーバで探せばほとんどものがダウンロードできます。レポートの表紙に発行日付、秘密指定と解除などの来歴が記入されているので戦前の日本で入手可能だったかどうかの判断はできると思います。
英国の航空関連の古い文献についてはCranfield大学のレポートサーバーで調べるのがよろしいかと
http://aerade.cranfield.ac.uk/
い
- こういう記事を見かけました。
>レイノルズ数10^6以上では翼型の特性はレイノルズ数によって余り変化しません
http://fnorio.com/0113flight_to_the_sky0/flight_to_the_sky0.html
>レイノルズ数10^6以上の領域では翼型の性能は変化しにくい
http://d.hatena.ne.jp/ina111/20100903/1283534704
七試
- >>3
いさん、参考情報ありがとうございました。
NACAでも、1920年代半ばから後半に、ゲッチンゲン翼型を含めた翼型比較レポートを書いていることを発見でき、
29年のレポートにおけるゲッチンゲンの番号は590番台であることが確認できました。
主要なゲッチンゲン翼型(RAFやEiffelも発見できました)に関し、20年代のNACAレポートで資料があることから、「後半の質問については」ほぼ解消できました。
空力勉強中
- 私の持っている「航空知識」(航空知識社刊)に著名翼型集という本の広告が出ていて、昭和13年頃に出た第1集でNACA23012やRAF48などが載っていたようです。戦前でもNACAの5桁シリーズまでは普通の人が買える形で日本では流布していたことになります。
泉水
- 参照された式は、CDが両辺に出ていて、陰関数になっていますね。
提案されている式とは、形がちょっと違う。
CL
じゃま
- もともとの式が、
CD=f(CD,CL,Re)
だから
・CDは陽には計算できませんよ、
・CDは一変数関数ではありませんよ、
・CDとCLは独立していなくて非線形ですよ、
・変数がCD、CLの2つあるのだから、式が1つでは足りませんよ、
と言っているわけです。
これをどう操作しても
CD=g(Re)
という形には整理できない。
だから、次の方法を提案します。
数値計算に逃げましょう。
Re=10000として
CD=0.1のときのCLを計算
CD=0.2のときのCLを計算
CD=0.3のときのCLを計算
…
Re=15000として
CD=0.1のときのCLを計算
CD=0.2のときのCLを計算
CD=0.3のときのCLを計算
…
Re=20000として
CD=0.1のときのCLを計算
CD=0.2のときのCLを計算
CD=0.3のときのCLを計算
…
Re=25000として
…
Re=30000として
…
Re=35000として
…
以上を繰り返して、3つの変数Re、CD、CLで張られた解空間を得る。
そこから、全てのRe、CDについて
CL=h(Re、CD)
という近似式をつくる。
これを元の式に代入して、
CD=K(Re)
をすべてのCLに対して得る。
じゃま