1041 |
もう70年ほども昔の過ぎた話なんですけどね。 零戦52甲型は外鈑の厚みは増したし100発入りドラムのバルジも無くなったのに52型より最大水平速度が低下しています。 海軍はこの原因を何と断定したのでしょう。あるいは当時の視点でもやっぱりどうでもいい話だったのでしょうか。 金星ファン |
- 五二型と、それより40kg重く10km/h遅いとされる五二乙、両者のちょうど真ん中くらいに五二甲があるように思います。重量も速度も。
片
- たった10sや40sの全備重量増でそんなに速度が落ちるものなんでしょうか。
22型と22型甲ではほとんど速度が変わりませんし、この両者は上昇時間から考えて出力に差が生じていたわけでもない(栄二一型の初期不良と無関係)ので重量を原因とする定説に疑問があります。
それが当時のプロが下した認識なのか、まず関心があるのです。
金星ファン
- 認識は下すもんじゃないですね。
金星ファン
- 当時どのような判断だったか、というと、たとえば終戦時にまとめられた一技廠史料では、
「零戦五二型 A6M5 正規全備2686 最高速302節/6000米 射撃兵装 20×2 13×1(7.7×1)」
「零戦六二型 A6M7 正規全備3000 最高速293節/6400米 射撃兵装 13×2または3 20×2」
というように載せられています。
五二型は無印・甲・乙ひっくるめて実用上兵装以外は同じようなものと考えてかまわない、とされていたような感じが読み取れますね。
五二丙と六二型に関しても同様です。
片
- 当時からどうでもいいことだと思われていて後世のマニアが色々と仮説を立てている、といったとこなんですね。
金星ファン
- 二二型と二二甲型を比較した性能実測値は残っていないと思います。
また五二型についてもどの型式をどう計測した場合なのかは不明です。
BUN
- >5
どうでもいいということではなく、その差は機体の個体差・状態差の範囲に入りうるといったような解釈ではないかと愚考するのですが、どうでしょう。
とおり
- 海軍機の飛行性能は建前上は正規全備状態で計測するものですが、残された性能表にに記載された数値の中にはそうでないものもあり、他の型式の数値を流用したに過ぎないものもあります。
大切なのは仮説を立てる前に相手にする数字の出所を確かめることでしょう。
BUN
- 一技廠性能表の「零戦五二型 A6M5 正規全備2686kg 最高速302節/6000米」は、五二甲型の実測値でした。
正規全備2743kgではなく2686kgで性能計測を行ったようです。
片
- 三菱526号機ですよね。
ケンジ
- 19年10月取説の重量表を見ても、五二型としてはベルト給弾の二つのタイプしか載せられていなくて、五二甲が標準的な零戦五二型であるとみなされている感じです。
ちなみに、この19年秋までは名称としての「甲」「乙」という区別は存在していなくて、ベルト給弾であろうとも、胴体銃一挺を13ミリにしようとも、「五二型」の中に含まれることになっています。
五二乙のきちんとした性能計測データは存在していないようですね。
片
- 下らない話を吸いません
バルジ部分だけを言えばドラム用とベルト用の外板になった部分を比較するとベルト用の方が板厚が薄くなっています。
1.6から1に(^^ゞ
A6M232