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草地の飛行場の管理についてお教えください。 過去ログを拝見しますと、草刈りに、勤労奉仕に行った場合、部隊内部で行った場合等出てきますが、全体像がなかなかわかりません。 1 一般的な管理規則、管理要領など、日本とヨーロッパそれぞれで、何か例示いただけませんでしょう? (たとえば馬匹生産だと、岩手県の牧場に対して「放牧地の変更を年4回にして−つまり4番草まで活用することにして−単位面積当たりの頭数を増やせないか?」という問い、「寒くて無理」との返事があります。) 2 飼った草は飼料として活用されたのでしょうか? オイル等による汚染は問題視されなかったのでしょうか? ロータリーエンジンの頃だと凄いことになりそうで、格納庫前や、場周路途中の駐機位置が早くに舗装された理由もオイル対策にあったと読んだことがあるように思いますが、たとえば発着点近くの草は一部廃棄といった例がありますでしょうか? 3 滑走路や場周路を固定していれば、剥げるところと草が残るところの差が大きくなり、一部にのみ草刈りの必要が生じます。比較的長時間、飛行作業を停止しなければなりません。 杭やロープ、指示板の置き換え等によって、滑走路や場周路の位置を少しずつズラして運用すれば草丈を平均化できるように思えるのですが、そうした運用はあったものでしょうか? 4 飛行停止となる夜間や雨天時等に、家畜を場内に入れて草を食べさせるといった運用はあったものでしょうか? 羊ならあまり物を壊しませんし、糞も小さくばらけていますから滑走の邪魔になりませんが。 ロク |
- 日本の場合、飛行場器材として草刈機が備えられていうのが一般的でした。
場合により、刈った草を飼料用に払い下げていた例も確かにあります。
片
- 日本限定でもよいので、どのような草刈機だったか手がかりあればお教えいただけないでしょうか?
現在よく目にする、背負い式2ストエンジンの刈り払い機は昭和30年代後半のものですから、そうでないことは明らかです。
草刈りより大きな労力を要する耕起でも、たとえば英国ではWW1後にフォードソンあたりのトラクターが普及し始めるのに対し、日本の戦間期は、人力から畜力(牛馬耕、特に犂の改良が盛ん)へ転換しつつあり、動力草刈機が備えられていたとすると、大変に興味深いのです。
そんな貴重な器材が飛行場専用としてあったら、周辺からの「貸してくれ」もあったでしょうし・・・
ロク
- 日本でも古い時代には牽曳式のもの、それから自動式のものが使われるようになっていたようです。
いずれにしても専用機材ではなく、本来農機具として作られたものを使っていたのではないかと思います。
片
- ありがとうございます。
戦前は、汎用のトラクタであっても普及しておらず、モア類(牽引・自走・常用の別はともかく)は限られた牧畜適地の大学等にはあったでしょうが、全国的に普及していた様子はありません。他方で、飛行場は全国にあったはずです。
加藤・小松・三菱等の汎用トラクタも一部はテケと履帯を強要しているなどしています。
軍の専用機材でないとしても、軍が相当に積極的に関与しないと配備できなかったのではないかと思えるのですが・・・
また、刈り取り以外、たとえば施肥などはどうしていたのでしょうか?
裸地化したら埃が立つ、表土が流出する、ぬかるむ等こまるわけですし。
何か思い当たられればお教えください。
ロク
- 蒸気トラクターもありましたよ。
片
- ごく単純に、一般農民が気軽に購入出来るような安価な代物ではなかったことが要因ではないでしょうか?
また、ガソリンスタンドもない時代ですしガソリンエンジンを民間一般で使用する発想がそもそも一般人にないのでは。
通りすがり
- そうした時代なのに、どうして、牧畜酪農が盛んでない地域でさえ、軍の制式としないで済んだのか、というのがひとつの疑問なのです。
地元の農機具屋で簡単に取り寄せできたのだろうか、と。
ロク
- 軍として調達し必要とする部署に供給するわけですから、別に近所に売っている必要はないと思いますよ。
片