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はじめまして。 最近になって艦船や航空機のプラモデルを始め、空母「大鳳」を購入したのがきっかけでマリアナ沖海戦について調べています。 さて本題ですが、当時の母艦航空隊であった601/652/653の各航空隊に所属していた艦載機の尾翼に記載されていた機番号について知りたいのです。 手持ちのプラモデルを参考にすると、例えば601空の天山(大鳳機)は「I1(1は小文字)」となっていますが、652空の零戦(飛鷹機)は「320-○○」となっています。これは単純に航空隊によって書き方が異なるのか、それとも僅かな時期の違いによるものなのでしょうか。 また、652空の機番号が「321〜323」であるとする資料がありますが、そうなると先程の飛鷹機が「320」から始まる理由が分かりません。このあたりについて、詳しい方がいらっしゃればご教授いただきたく存じます。長文失礼いたしました。 D4Y |
- 昭和18年秋ろ号作戦頃の三艦隊搭載機の呼称番号がある程度判明してきていて、一航戦は「311-」「312-」「313-」であったようです。
昭和19年6月マリアナ沖海戦時点での653空機の呼称番号は文書上に残っていて、「331-」「332-」「333-」であったのはほぼ間違いありません。
「320-」とあるのは652空としての場合と思われ、本来なら652空機が各母艦に分けて搭載された時点で「321-」「322-」「323-」とすべきものだったのではないかと思います。
天山の「I1(1は小文字)」については注意が必要で、写真に残っている「I2(2は小文字)」から推測したものに過ぎないはずです。写真のある「「I2」についてもその背景については細かな分析が必要と思います。
片
- ありがとうございますm(__)m
私も川崎まなぶ氏著の「マリアナ沖海戦」を購入しました。
確かに、653空に関しては機番号が詳細に記載されていますね。
しかし、「大鳳」艦上の写真に写っている九九艦爆の尾翼に「01-20」となっており、再び眠れなくなってしまいました…(笑)
D4Y
- こうしたものは、付番システムの全体像を把握しておいた方が混乱が少ないです。
18年後半から行われている連合艦隊内での飛行機隊識別符号の基本は、「艦隊番号-戦隊番号-隊番号」という3ケタで表示するということなのですが、戦隊内に飛行機隊がひとつしかない場合には、隊番号は「0」になります。
例えば、第二艦隊第二水雷戦隊に能代しか飛行機搭載艦がおらず、「220-」になります。
また、第四艦隊には、艦隊直轄の司令部付属輸送機隊しかなく、これは「400-」になります。
こうしたことを理解した上で眺めると、「●01-20」という呼称番号は、おそらく第三艦隊直轄としての601空を表すものであり「301-」なのではないかと推測できるようになるわけです。
昭和19年2月15日に601空がセレターで開隊された時点では大鳳はまだ内地で工事中であり、4月6日になってようやくリンガで翔鶴・瑞鶴・601空と合流します。この前後にはまだ「301-」と表示していた可能性もある、ということですね。
片
- なるほど……
例えば合流後の大鳳の場合は、「3(第三艦隊)1(第一航空戦隊)1(1番艦)」となるわけですか。
航空隊だけでなく、搭載する母艦や他艦の動き等も重要になってくるんですね。
とても勉強になりましたm(__)m ありがとうございます!
D4Y