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皆様、明けましておめでとうございます。 今年もよろしくお願いします。 2014年元旦の初質問です。 第二次世界大戦当時の防弾ガラスの対弾性はどのくらいだったのでしょうか? 零戦は、後期型で45ミリの防弾ガラスを導入していますが、その後の紫電改、キ84では 70ミリに増厚されています。普通に考えれば、45ミリでは防御力不足だったので70ミリに 増圧されたと判断すべきと思いますが、いかがでしょうか? より具体的に米軍機との交戦を想定して、距離300m、傾斜45度でM212.7m通常弾の 直撃を受けたとして、45ミリ、70ミリの各防弾ガラスは、何発まで耐えられた、あるいは 耐えられなかったのでしょうか? 米、独軍の事例も併せご教示いただければ幸甚です。 2014.1.01.元旦 10:55記 NG151/20@謹賀新年 |
- 参考程度ですが。
烈風改の計画要求書では「13o完全防御」が要求されており、その一環として「70o防弾ガラス」が出てきますし、紫電改の他にも雷電や天雷、震電も判で押したように70o防弾ガラスを遮風板に装備していますので、少なくとも海軍は「13o弾に対応するには70o防弾ガラスが必要」と考えていたと思われます(烈風改は遮風板のガラスに10o、照準器の後ろに55oの防弾ガラスを設けることで70o相当にしています)。
また零戦の遮風板45o防弾ガラスについては、「防弾ガラスを風防の形状を変えずに内側に取り付けようとすると、そのすぐ後ろにある照準器に干渉しないぎりぎりの厚さが45oだった」という話が過去にAnsQであったような記憶がありますので、45o防弾ガラスは妥協の産物。
T216
- > 1.
途中で書き込んでしまいました。
最後は「45o防弾ガラスは妥協の産物だったようです」です。
T216
- T216様
ご回答ありがとうございます。
返信が遅くなって申し訳ありません。
>零戦の遮風板45o防弾ガラスについては(以下略)
諒解しました。
尚、ご指摘の
>過去にAnsQであったような記憶が
の件ですが、現存する過去ログに「零戦 防弾ガラス」で検索した範囲では出てきませんでした。
NG151/20
- 数年前の話なので、記憶が定かでなくて申し訳ありません(鳥街でのやりとりだったかなぁ?)。
零戦の取説に防弾ガラスの図面でも載っていないか探してみたんですが、後方用しかなくて…。
T216
- ↓のHPの写真を見ると、防弾ガラス無しでも九八式射爆照準器の補助照準環が遮風板ギリギリの所に迫っていることが分かるかと思います。
http://www.geocities.jp/yoyuso/zero52/zero-u52.html
http://toriaruki.exblog.jp/d2008-11-10/
T216
- >T216様
また返信が遅れて申し訳ありません。
重ねての詳細なご解説、ありがとうございます。
>数年前の話なので、記憶が定かでなくて申し訳ありません
どうかお気になされず。
Ans.qの過去ログは、過去に何回か大消失を繰り返しており、それを踏まえて
>現存する過去ログ
と記したものです。
>後方用しかなくて
操縦席背後の防弾ガラスは、私も知っていましたが
>視界が悪くなる一方、防弾効果は乏しいと搭乗員には極めて不評で
>撤去される例も多かったと
との記述を読む機会が多く、防弾ガラスの効果を知りたくての今回の投稿でした。
2014.1.26.13:40記
NG151/20