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オスプレイのVRSはシングルローターのヘリーコプターに比べると各ローターのレイアウト上もろ左右のバランスを崩し、ロール軸の制御が不可能になるような気がします。何か対策があるのでしょうか。降下率に対する警報装置等では不十分なように思われます。実際どのように対処しているのですか。 航空工学徒 |
- チヌークのようなタンデムがOKで、アスプリーのようなサイドバイサイドがダメだというロジックを教えてください。
qwerty
- ネットで集めた情報に基づいているので、間違いがあったら訂正をお願いします。
V−22のの様な左右にローターがある機体での降下の場合、直進状態であれば、タンデムやシングルローターと基本的に変わりませんが、降下中に旋回を行った場合、旋回の内側に位置するローターの前進速度が落ちるため、よりVRSに入りやすくなります。
2000年4月の事故もまさにこの状態で、降下中に前方の機体に近づきすぎて、衝突回避のために旋回したためVRSに入り墜落しました。
この場合、シングルローターと異なり、片側の揚力のみが失われるため、急激なロールに入り、同時に機首が下がるため、リカバリーが困難になります。
しかしながらティルトローターの場合、VRSに入りかけた状態(振動などが発生する場合が多い)からの脱出は、ナセルの角度を変えることでシングルローターに比べて容易に行えることも判っています。
現状では降下率に対する警告しか無いようですが、これからティルトローターの特性に合わせて、より実戦的で効果的な対応策が研究されていくものと思います。
ハ140