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ここのところ煮詰まっております。 三菱七試艦戦に搭載されたA4エンジンは排気管の方向が参考にしたブリストル系と同様に前方を向いています。 これは『みつびし航空エンジン物語』のP46の写真でも確認できますし、同じA4搭載の九三式陸攻ではブリストル系そっくりのカウリング前縁に排気をまとめて胴体外側の左右に排気管を設けているのが確認できます。 しかし、七試艦戦はカウリング内に機銃が貫通するのでそのような排気管のレイアウトは出来ません。 今日出回っている図面では排気管はカウリング後方にまとめられていますが、果たしてA4エンジンの排気形状でこの様なレイアウトは可能だったのでしょうか? また、エンジンの回転方向もブリストル系と同様に正面からみて時計回りだったのでしょうか? 加藤少尉 |
- 七試艦戦については写真が少なく、憶測に基づいた図面を描くことになってしまうのですが、三菱の社内資料に入っている略図で見る限りでは、機銃の装備位置はかなり高いところにあり、発動機の上を跨ぎ越して弾道が設定されているように見えます。
堀越技師が、操縦席付近の機体の盛り上がりが大きくなりすぎてしまった、と述解しているのは、このへんのこともあってのことなのかもしれません。
同じ図面に排気管は描かれておらず、その詳細はわかりません。
スパッツを履いた七試艦戦の写真(このスパッツは社内試験時だけの暫定的なものといわれています)には裏焼きのものが出回っており、といいますか、左右反転したそれぞれのどちらがオリジナルでどちらが裏焼きなのか判然としない状況になってしまっていますが、先に述べた三菱の社内資料の中の写真は「正面からみて時計回り」となっており、この向きのものが本来だったのではないかと思います。
片
- 片さま
ご教示ありがとうございます。
ご指摘の通り、七試にはどちらが裏焼きか判らぬ写真が存在するため、考えがまとまらず混乱しておりました。
排気管のレイアウトも正解不明なんですね。自分なりに考えるしかなさそうです。
重ねて御礼申し上げます。
また、スパッツでない七試のCG画像は『丸』の別冊に紹介されていますね。
こちらも参考にさせて頂きます。
加藤