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五式戦の金星エンジン化は液冷エンジンの不良問題ではなく、いわゆる首無し機対策の生産上の都合によるものでしょうか? あとなぜに五式戦は飛燕四型ではなく、キ100と新しく付番されたのでしょうか? かいづ |
- 昭和19年10月29日航空本部技術部『昭和十九年以降に於る航空兵器其他の審査要領』案では、
「キ六十一II型は特に信頼性の向上を期するものとし、別に二十年二月整備移行を目途としてキ一〇〇を審査す」
とあります。
しかしながら、キ六十一IIの生産は数は減りながらも続けられれわけであり、ハ一四〇の信頼性の問題から機体に搭載できる発動機が十分に確保できないために首無し機が発生しつつも、使えるハ一四〇もいくらかは作ることができていた、ということなのだと思います。
「エンジンの不良問題」と「首無し機対策の生産上の都合」はイコールだということです。
キ一〇〇という番号は、
キ九十八高高度戦(試作指示18年5月)
キ九十九高高度戦(試作指示18年7月)
キ一〇一夜戦 (試作指示18年7月)
キ一〇二高高度戦(試作指示18年8月)
の間に本来挟まるものですから、どうも18年夏頃にいったん川崎に何か高高度戦闘機のようなものを発注する計画が存在していたのではないかと思います。
のちに、キ一〇二と同じ発動機を装備したハキ一〇〇IIが実際に作られていることからしても、どうもハ一一二装備だったのではないかとも、想像することもできます。(あくまで個人的な想像です)
内容的に同じものを再検討することになってこの番号が復活させられたのではないでしょうか。
なお、同じような例として、キ六十一の性能向上の本筋ではないバリエーションにキ八十八が付番されている例もあります。
片
- >あとなぜに五式戦は飛燕四型ではなく、キ100と新しく付番されたのでしょうか?
1年半前に、議論ボードで同様の質問をし、多くの回答をいただきました。
http://www.warbirds.jp/BBS/c-board/c-board.cgi?cmd=one;no=3646;id=
ご高覧いただければ幸甚です。
NG151/20