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試製紫電改二について質問です。 試製紫電改二は、雲龍型航空母艦などの中型空母でも運用可能なのでしょうか? ちなみに組み合わせる機体は、流星艦上攻撃機とします。 shadow |
- 機体規模が近いのは彗星ですから、それを元に考えれば良いのだと思います。
なお、烈風や彩雲では艦載型の発動機が誉二四型で考えられていたように、紫電改艦戦の場合も本命は低圧燃料噴射でしょうから、空母に載せるとしたら誉二三型装備の改四と思われた方が良いでしょうね。
片
- 艦戦の離陸滑走距離は合成風速12m/sで70mとずっと定められて来ましたが、十七試艦戦に至って緩和されて80mになっています。艦攻は同じく100mです。
彗星は一一型で85mですが、紫電改はこれより搭載量を増した彗星一二型と同等かやや重いので、当然、離陸距離はさらに長くなります。
ということで、単体としての紫電改を艦攻と組合わせて中空母クラスで運用するのは難しいのですが、しかし、海軍では艦上機の重量増加への対策として艦発促進用の火薬ロケットを用意しようとしています。これを使えば離陸滑走距離は約30%短縮できるとされていますので、紫電改も70m以内で発艦可能となります。
ということで、条件付でOK、ということですね。
片
- 航空母艦の発艦作業は通常に29〜30ノット程度(無風状態で15m/s)でも行われていますのでRATOによらずとも自然の風を利用するか、無風でも母艦が増速することで合成風速12m/s以上を作り出せますから紫電改艦上型の発艦に格別の困難は無かったと考えられます。
また性能標準は昭和18年まで発艦距離を12m/sを基準に定めていますが、戦争後期は15m/sに移行しつつあります。
BUN
- あ、なるほど。了解です。
片