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急降下性能が低い零戦はサッチウィーブ戦法によって『空飛ぶ七面鳥』と呼ばれるほど大戦中期では沢山、撃墜されてしまったようですが 同じく一式戦闘機も操縦マニュアルには降下速度制限600kmと記載されており急降下性能は高いとは言えないように思えますが、米軍の隼に対する評価は低く無いようです。 米軍は隼に対してサッチウィーブを持い無かったのでしょうか? または、あくまでもマニュアル上のスペックに過ぎないと言う話でしょうか? sarumamire |
- マリアナの七面鳥は聞いたことがありますが、「空飛ぶ七面鳥」なんてのはそうそう聞いたことがありません。
いったいどこから出てきたのでしょう。
大戦中期であれば1943年でしょうか、ならば海軍戦闘機隊は苦しいながらも敵戦闘機隊には優勢に戦っており、落とされてはいますがそんな沢山などと形容詞がつくような状況にはなっておりません。
ご質問の隼に関しては、まず戦っている相手が違います。
サッチウィーブとは、米海軍少佐であるサッチ少佐が考案したためにそう名付けられていますが、
隼の相手は主に英・オーストラリア空軍及び米陸軍航空隊ですのでそんな戦法を噂ぐらいには聞いているかもしれませんがほとんど知らないでしょう。
ですが、サッチウィーブとはロッテ戦法の1バージョンと解釈できるようなものであり、米陸軍航空隊もコンビネーションを用いた一撃離脱戦法は行なっていますので、サッチウィーブと似たような戦法を隼に対しても使用していると解釈してもいいと思われます。
降下制限については、頑丈で名を馳せる3式戦の急降下制限ですらマニュアル上では700km/hですので推して知るべしですね。
2式単戦のマニュアル上の急降下制限も650km/hです。
ですので隼ももうちょっと、少なくとも零戦並には持つと思ってもいいと思われます。
P-kun