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急降下爆撃に際してダイブブレーキを用いることは理解しておりますが、その時、エンジンは全開なのでしょうか。 英里 |
- 全閉じゃなっかた?
速度出過ぎると、操縦しにくいし、空中分解するかも・・
Fa-mas
- 日本海軍の教範「降下爆撃法(昭和17年11月)」では、
一、進入点に達する前適当の時機に弾扉を開き空気抵抗板を出し(但し抵抗板は一般に進入降下に入りたる後出すを有利とす)次いで昇降修正装置を適当に(機首下げ)となし方向修正装置を左方適当の位置に置く等降下の準備をなす。
二、進入点に達せば(主として操縦者の目安により判定す)偵察者に通報し発動機絞弁を徐々に絞りつつ機首を下げ目標に正しく向首し概略照準線を指向す。
となっていますから、絞っていって最終的に閉めるという事になるでしょうか。
急降下爆撃で一番怖いのは、過速になって引き起こす事が出来なくなる事ですし。
伸
- 言われてみれば、そうですね。
どうも映画などを見て、誤った印象を持ってしまったようです。
皆さん、ありがとうございます。
英里
- むかし、操縦教官のひとりに99艦爆出身の方がありましたので、聞いたまま。
スツーカは正面にマイナスGで突っ込みますが、日本ではターゲットを真横に置きます。プラスGのまま360度ロールで60度ダイブに入れます。バレルロールの変形ですね。同時にスロットル全閉・プロップレバー緩速・ダイブブレーキ全開。偏流修正は基礎航法に同じ。細かいことを言い出すと、ペラの不均衡荷重やら何やら知識が必要、操縦教育の域なので省略します。
対地300メートルで投弾、引き起こしつつダイブブレーキをリトラクト・プロップレバー高速・水平線を切ったらスロットルレバー全開・敵弾回避のためのロールをうちます。
そんな訳で、段取りが極めて忙しく、とても戦果確認なぞできるものではないのだそうです。ともあれ、余裕のヨッちゃんだったような手柄話なんてあり得ないこと、命中率・損耗率ともに90%の艦爆は、やはり厳しかったようです。
前立腺隊じっちゃマン
- 質問者です。
かなり具体的にありがとうございます。
でも、話を聞いただけで酔ってしまいそうです。
英里