481  ある友人は第二次大戦の頃の豪州空軍は、英国からポンコツのスピットファイヤー等を押し付けれたが故に第二次大戦後は豪州空軍は専ら米国製戦闘機を使ったと言ってましたが、ほんとうでしょうか?
うらわん

  1.  例えばダーウィン防衛に当たった豪空軍部隊は、前任地の英国から豪州に帰還する際に新品のスピットMkVCと一緒に出発したものの、途中で寄った北アフリカにおいて当地の空軍部隊にその大半を強奪されてしまい、代わりの機体がくるまで豪州に着いてから訓練するのに数機のスピットに交替で乗った、という逸話が残っており、少なくとも常に「ポンコツのスピットファイヤー等を押し付けれた」と言うわけではないようです。
     但し、これらの部隊が英国で訓練を受けていた際は中古のスピットを使っていたようです。
    T216

  2. 戦後もミーティアやキャンベラ等の英国機を普通に使ってますが。
    V22

  3. 大戦後、英国製ジェット戦闘機であるデハビラント・バンパイアを使用しているし、ジェット軽爆撃機だがキャンベラも使ってますね。だが、ハンターは導入してない。その後の主力機はミラージュ3やF111となるわけで、英連邦の国としては、あまり積極的に英国製を導入してないようにも見受けられます。
    アリエフ

  4. ミラージュ3やF111の世代で適当な英国機が無かっただけですね。
    V-22(しみじみ)

  5. オーストラリアがミラージュIIIを導入するにあたっては、せめてエンジンをイギリスのエイボンに換装できないか検討してますね。
    V-22

  6.  >T216さん
     今日でも少数の英国人は豪州を対等ではなく下に見てる人が若干いて、第二次大戦の頃は、今よりも豪州を下に見てる英国人が今日よりも多かったようです。

     さて、「当地の空軍部隊にその大半を強奪されてしまい、」とありますが、この「当地の空軍部隊」とは英国空軍部隊でしょうか?それとも豪州空軍部隊でしょうか?

     >V22さん
     そうですね^^
     ミーティア等を普通に使ってそうですね。僕の勉強不足でした。

     >アリエフさん
     他の英連邦は、積極的に英国製を導入してるのでしょうか?
    うらわん

  7. 当然のことではありますが、英国が宗主国であったからといって、英国製の兵器を導入しなくてはならないという決まりはないわけで、その時々の当該国の事情、旧宗主国との外交関係、対抗馬となる兵器との比較検討といった要因から決まってきます。
    他の英連邦諸国として、例えば、インドは、バンパイア、ハンター、ナットといった機種を用いておりますが、マッハ2クラス戦闘機となるとソ連製を導入しているわけで。ま、インドと比較した場合、あまり英国製ジェット戦闘機を導入してないと見受けられるなという程度の、私なりの感想です。もちろん、英国を旧宗主国とする国でも、英国機をほとんど導入していない国も存在します。
    アリエフ

  8. 日本軍と戦った豪州のスピットファイヤーは砂漠戦用の「アゴ」エアフィルター付きの機体で速度が遅く、
    また、豪州に輸送する際、あちこちに錆が発生していたと読んだことがあります。
    実際にゼロ戦との戦いで失われた機体の半数がエンジン不調などで不時着をよぎなくされたものだそうです。
    豪州側の体験記を読むと、最初日本のゼロ戦を馬鹿にして、米英パイロットの忠告を聞かず格闘戦を挑んでしまい苦戦したそうですが、
    これまた、忠告どおりに急降下で逃げたらゼロ戦を振り切れたそうです。
    たとえ、中古のポンコツ、スピットファイヤーであっても初めから一撃離脱戦法を採っていたらゼロ戦の一方的な敗北だったかもしれません。


    agama

  9. 補足、主力戦闘機ではありませんが、最近の例としては、軽攻撃・練習機のホークがインド、カナダ、マレーシアなど、かなりの数の英連邦諸国に導入されています。英連邦以外の国も導入してますが。同時期の対抗馬との比較、それに政治的事情も関係しているわけでしょうけど。
    ご質問の本題から超越しますが、主力戦闘機、陸上兵器など、兵器の分野・種類、それに時期によっても異なっているわけで(冷戦期とそれ以降とか)、ご自身で調べてみることをお勧めします。
    アリエフ

  10. 漏れはあるとして、
    ざっと戦闘機ごとでみるとイギリス連邦における
    ミーティアの採用国:オーストラリア、ニュージーランド
    バンパイアの採用国:オーストラリア、ニュージーランド、インド、カナダ、ドミニカ
    ベノム(シーベノム)の採用国:オーストラリア、ニュージーランド
    ハンターの採用国:インド、ケニア、シンガポール

    ハンターは2年後にはF100が初飛行する「遅れてきた第一次世代ジェット機」でむしろ攻撃機としての採用の方が多かったことから、オーストラリアはむしろ戦後も積極的に英国戦闘機を採用していたと言わざるを得ません。
    V-22

  11. > 6.
     RAF所属部隊のようです。

    > 8.
     RAAFのスピットMk.VCの輸送中のトラブルは梱包が不完全なために起きたもののようです。
     また、後に続出する不具合は当初は熱帯での運用試験が不足していたこと起因するもの、後期は補給部品の不足に起因するもののようですが、調子の悪い機体は戦闘前に引き返すことが多く、オスプレイNo.34を見ても故障による不時着機は9機程度にしかなりません。
     またフィルタ装備のスピットMk.VBは速度の低下が見られたようですが、元々Mk.VCは改修による重量のため、Mk.VBより速度が低下していたようです。
     とはいえ、Mk.VCは排気管の改修や発動機の回転数・ブースト増加等を施すことでMk.VBに近い速度性能を発揮できたようです。
     実際に、日豪ともスピットの方が優速であることを認めており、また最高速度が600q/hを超える最高速度を持つ百式司偵二型を何度も撃墜しています。
     因みに、RAAFは零戦との最初の空戦の直後に格闘戦での不利と対策としての一撃離脱戦の採用を決定していますが、それがうまくいったかどうかは実戦の結果が示しています(零戦が襲って来る度に急降下で離脱していたら、一式陸攻による爆撃を阻止できませんから…)。
    T216


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