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下のNO456の便乗質問です。 よくあるTa152HがME262の離発着時の低空護衛用の任務は、本来の開発時 から計画されたもともとの任務なのでしょうか。 それとも烈風の艦戦計画が放棄され、烈風改が高高度戦闘機化されたの丁度、逆パターンなのでしょうか? 管理野球 |
- まず大事な点がひとつ。
Ta152Hはジェット戦闘機の離着陸掩護を一度もしていないし、命じられたことも無い、ということ。
Ta152Hを最初に受領するはずだったのはIII/JG301ですが、この部隊はボーデンプラッテ作戦への参加も免除された防空専門部隊です。定数35機の機種改変を1944年末に実施する予定でしたが、機体の供給が無く1945年の1月27日になってようやく11機のH-0を手にします。けれども11機受領以前の1月16日に14機が一度の空襲で破壊されるなど定数を満たす供給の見込みが立たないまま2月中を発動機不調で可動機比率30%程度という困難な状況下で転換訓練に費やし、3月2日にロイナの化学工場空襲の邀撃が初陣となります。
Ta152Hは防空部隊に配備されて防空任務に出撃しているのです。
けれど接敵できず、友軍からの誤認で攻撃を受けるなどの混乱があり、はからずもTa152Hと最初に空中戦を行った戦闘機はBf109となっています。
結局防空任務は不振のまま機体入手の見込みが絶望的と判断されたため、III/JG301は全てのTa152HをJG301の司令部飛行隊に引き渡してFw190A-9に機種改変されてしまいます。
そして機数がまとまらないのでまともな出撃ができないTa152Hを装備したstab/JG301はTa152H小隊を使ってII/JG301のFw190D-9の離着陸を連合軍戦闘機から守る飛行場上空直衛任務に就くことになります。
飛行性能や機体の開発目的とは関係なく、機数が揃わない上に不調の戦闘機なので他に使いみちが無いからです。
旋回性能が良く、上昇力に優れるTa152Hはこの任務では重宝されましたが何といっても数機だけの存在ですから苦しい戦いを経験ますが、すぐに4月の大混乱を迎え、Ta152H小隊にはソ連軍に包囲され敵の制空権下にあるベルリン強行偵察任務が命じられます。
ここでYak-9を一回の空戦で4機撃墜する訳ですが、ベルリン偵察任務ではYak-9を10機程度撃墜したとされています。ただよく言われるように損害が無かった訳ではなくTa152Hも2機を失っているようです。
BUN
- 昭和20年1月に日本陸軍がB29迎撃用の高高度戦闘機としてTa152の製造権を買っていますが、高高度戦闘機として買ったというのなら、そういう用途として開発されてるとは聞かされてたのでしょうね。
しかし、ドイツでも実用化できなかったこの機体を本気で生産する腹積もりだったのでしょうか。
gk