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羽布張り機の前線での修理方法の概略について教えてください。 小傷の場合、パッチを当てることもできたのか、その際、接着(何で?)のみか縫った(曲がった針で?)のか、ドーブド・リネンにも針が通ったのか。パネルとして張り替える場合、ぴんと引っ張る都合上からは端を中に折り込むのは難しそうだが、断ちっぱなしだったのか。木、金属の骨組みへの、あるいは隣接する布への接続はどのように行ったのか。ドープや塗料の塗布は境界を定めたのか、それとも「隣の色の上にトーブがはみ出してもまた上から塗りつぶす」だったまか。そもそもドープや彩色はどの時点で行われたのか。 よろしくお願いいたします。 六 |
- WWI期なのか、WWII期のものなのか質問内容が判りませんが・・・
古い本で入手困難かもしれませんが、こちらにかなり詳しいです。
(ただし軍用機ではありません)
『グライダー整備マニュアル』原田覚一郎著 鳳文書林 (昭和50年)
TOSHI!!
- 蛇足ですが・・・
ネットで安易に検索できない情報の場合、航空機ならここが便利で確実です。正規の整備士用の教本などは高価ですが、ここなら読めます。
『航空図書館』
http://www.aero.or.jp/koku_tosyokan/koku_toshokan.html
尚、当然ながら、1.の書籍も所蔵されています。
TOSHI!!
- ありがとうございます。正統的な扱いはご提示くださった書を参考にするとして(図書館に依頼しました)、「前線」での工夫などについてもお教えいただければ幸いです。
六
- 「How to Make Your Airplane Last Forever」著者: Mary Woodhouse,Scott Gifford
質問者はWW1か戦間期の修理方法の質問だと思いますが見つからなかったので現代の修理方法を。
http://books.google.co.jp/books?id=NuRurL0jsgUC&pg=PA85&lpg=PA85&dq=Dope+aircraft+hole+repair+-rc&source=bl&ots=N-O-xrIMTM&sig=XgU4VMeBJgj16JIV1FTFTMbmMn4&hl=ja&ei=XwROTfmCKILRcc6alOsF&sa=X&oi=book_result&ct=result&resnum=3&ved=0CCsQ6AEwAg#v=onepage&q&f=false
意訳ですが、破損が直線又はL字状なら、ジグザグもしくは野球の硬球の縫い目状に縫う。
その後1.5inch幅で縫い、周りをシンナーで洗浄しドープで浸した布を張り付け。
もしそのままで損傷が縫えない状態で16インチ以下なら
円または長円状にカットし、その周辺を洗浄しカットしたサイズより1inch大きいサイズの
パッチを準備しそれを0.5inch折り返し穴に当てて縫ってドープを塗ってテープを貼る。
上記の修理方法が出来ない又は16inch以上の時は、速度制限150mphはあるが
円または長円状にカットし、ドープを除去し穴サイズより2inch大きい、又は
穴の大きさより1/4大きいパッチを貼り付けドープを塗る。
となってるみたいですね。
なにかの助けになればと。
jas1
- 誤) その後1.5inch幅で縫い、周りをシンナーで洗浄しドープで浸した布を張り付け。
正) その後1.5inch幅で周りをシンナーで洗浄し同サイズのドープで浸した布を張り付け。
あー夜勤明けで頭が回らないです。申し訳ありません。
jas1
- 興味深いサイトのご紹介と訳、ありがとうございます。
六
- >4.
ざっと照合してみましたが、内容は、1.の書籍の記載内容とほぼ同じです。
1.の書籍には、穴空き部の塞ぎ方も図示で載っていますが。
あと、ふと思い出したのですが、ベトナム戦の空軍整備兵だった方が、模型雑誌(モデルジャーナル、だったかな)で、前線での戦闘応急修理に『キッチン・テープ』(文脈からすると、所謂、紙製の幅広粘着テープらしい)を多用していた、と言われていました。
ラジコン機の修理の記事の中で、『ベトナムじゃ、ジェット機の修理に使ってたくらいだから大丈夫』という内容だったかと思います。
ご参考までに。
TOSHI!!
- キッチン・テープは防水のアルミコーティングをしたテープで、メーカーによってはアルミテープと呼んでいる奴だと思いましたが…。あと材質は紙でなくてアルミ素材にPPだったような記憶が。
布製のテープで応急修理なら、アメリカではダクト・テープが良く使われますね。
大塚好古
- >8.
『キッチン・テープ』の解説をありがとうございます。
長年、なにか不自然に感じていたのが、これでスッキリしました。
TOSHI!!
- 地元図書館から「グライダー整備マニュアル」入手の報がありました。
熟読したいと思います。ご報告と改めて御礼まで。
六
- >10.
探せばあるものですね。まぁ私年代のグライダー乗りには必携本だったのですが、絶対数がソウない本ですから。
ちなみに、著者の故原田覚一郎氏は、日本のグライダー史の生き字引・神様と言われた方です。私自身、現役時代に御指導いただきました。
TOSHI!!