409  戦時中の単発多座(複座、三座)機の最後尾要員の座席について質問します。そのような機体は偵察機、攻撃機、爆撃機等いくつかあったと思いますが、風防後端に防御用の火器があるのが普通です。
 そして、その火器の操作は最後尾要員が行っていたようです。すると、当該要員は後ろ向きで座らなければなりません。
 ということは、その座席は後ろ向きに設けられていたのでしょうか。それとも、通常は前向きで、必要に応じて後ろ向きに(ということは座席が回転椅子のようになってると思いますが)座れるようになっていたのでしょうか。 

二一斎

  1. 旧日本海軍機の例では、最後席が前向き定位・後ろ向き定位・回転式のイスを備えたものと様々です。
    ですが、旧日本海軍の艦上機の中席・後席は基本的に折りたたみ式の簡易なイスになっており、射撃時には乗員はイスを折りたたみ、立て膝の姿勢を取ります。

    零観などはイスが回転式なので、座ったまま回転して射撃姿勢に入れるのだと思います。
    天山の後下方射撃時はどんな姿勢だったんでしょうかね・・・。
    さわりんX

  2. 種々の機種を、複座・三座機としてくくってしまうと、ハナシがややこしくなりそうな・・・

    爆撃機、偵察機、戦闘機、そして想定戦場での後席(または最後尾席)の乗員の任務が何か?によって、最適化されているというか必然性があるでしょう。

    単発機に限定しても、かの4連旋回銃塔を持ったデファイアント・ロックのような珍戦闘機から、後方見張り・防御担当、航法・通信担当、偵察のカメラ操作担当、と考えていけば、後方固定でも良い場合もあるし、様々です。

    双発の多座戦闘機だと、例えばキ45改やBf110などは、後方固定のようですね。というか、Bf110では胴体が狭すぎそうですが・・・
    TOSHI!!

  3. No.409で丸メカひっくりかえしたついでに確認しましたが、九九艦爆、彗星は座席がキッチリあって、回転式だったようですね。機体の機動が相応にキツイから、零観と同じでしょうか。

    また、古ーい記憶では、空母機(=車輪)は艦上機、フロート付きでカタパルト発進(戦艦・巡洋艦等から)するのは艦載機、と呼び分けるのが正式、という記憶があります。そうすると、零式三座水偵や零観は艦載機、九七式や天山艦攻は艦上機、じゃないかと思うんですが。
    TOSHI!!

  4. 艦上機、艦載機の定義は公式に存在しますが、当の日本海軍が公文書上で混同している例が沢山あります。その区分に実用的な意味があまり無かったためでしょう。
    BUN

  5.  さわりんX様、TOSHI!!様、BUN様、回答有難う御座います。レスが遅くなって申し訳ありません。座席は前向き定位・後ろ向き定位・回転式とあったことが分かりました。当初、後ろ向き定位は無いと思っていました。というのは自動車でも後ろ向きで座ると酔いやすいものですから。まして三次元の運動を行う航空機ではなおのことと考えていました(^^;)。
     しかし、後ろ向き定位もあったのですね。それでも、機動の激しい機種は回転式のようです。皆様これからも、宜しくお願いします。

    二一斎


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