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F-15のコクピットパネルに関する質問です。 F-15Cのコックピット右側サイドコンソール、NAV CONTROLの下にTEWSの操作パネルがありますが、 そこに「ICS:ON・OFF」「RWR:ON・OFF」「EWWS:ON・OFF、TONE・DEFEAT」のスイッチに加えて、「SET1-SET3:MAN・AUTO」というスイッチがあります。 ICS、RWR、EWWSの各スイッチについてはそれぞれALQ-135、ALR-56M、ALQ-128の操作スイッチだと予想できるのですが、 この「SET1,SET2,SET3のオート・マニュアル切り替え」についてはどういった機能が付与されているのかまったく見当がつきません。 このスイッチについてご存知の方がいらっしゃいましたら、是非その詳細を教えてください。 一応、スイッチの下に「FAIL」というランプが付いている事から、3セットのうちの2セットは予備なのかな、という風に予想しているのですが…… AAA |
- F-15Jと同様と思われるので、F-15Jの場合は以下のとおりです。
MANUAL1スイッチはICS(ALQ-8)側でセット1にプリセットされた妨害方法に従って妨害動作を行うための押しボタンスイッチで、AUTO-MANスイッチをMAN(Manual)緑にした時のみ有効です。この時、スイッチの上半分に色の丸が表示されます。スイッチ表示面の下半分はFALT表示の機能を有し、BIT(Built In Test)でICSの異常を検出した時及びウォーム・アップ中は点灯します。MANUAL2及びMANUAL3も上記と同様で、セット2及びセット3に対応します。
AP1@やっと出た
- AP1@やっと出た様、早速の回答ありがとうございます!
いつも的確でわかりやすい回答、大変参考にさせていただいています。
そうすると、各セットのスイッチをAUTOにしておいた場合はICS側がその状況に合わせて自動で妨害動作を行い、
MANにした場合は事前に設定された妨害動作を行う、という風に考えればいいのですね。やっと謎が解けました。本当にありがとうございます。
それと、質問ばかりで恐縮ですが、これを機会にもう二つばかりお尋ねしたいことがあります。
・F-15Jの操作パネルでは押しボタン式との事でしたが、手元のF-15Cのフライトマニュアル( T.O. 1F-15A-1)では該当スイッチはトグルスイッチとなっていました。この違いには何か意味があるのでしょうか?
・このスイッチに関して、たとえば「SET1はオート、SET2、SET3はマニュアル」といった風に各セットを個別に動作させることは可能なのでしょうか?
AAA
- 確かにここのページを見るとトグルスイッチですね。
それから、資料を読み直してみたら少し間違いがありましたので訂正します。J/TEWSの場合はコクピット左側にも制御器があり、ICSの制御スイッチ(MANUAL-AUTO-STBY)はこちらにあります。ここには、その他にAAA DEFEATスイッチ、DATA RECスイッチがあります。AUTOの場合は、RWRが受信したデータのうち、妨害が要求されているものに対し、自動的に妨害を指令します。MANUALの場合は、RWRの受信信号に関係なく、先程のMANUAL1,2,3スイッチに従って妨害します。ですから、AUTOはRWRからの妨害指令が無ければ妨害を実施しないのに対し、MANUALではRWRの指示が無くても手動で妨害を実施したいときに用いられます。
>・F-15Jの操作パネルでは押しボタン式との事でしたが、手元のF-15Cのフライトマニュアル( T.O. 1F-15A-1)では該当スイッチはトグルスイッチとなっていました。この違いには何か意味があるのでしょうか?
設計時期と運用要求による違いしか思い当たりませんね。
>・このスイッチに関して、たとえば「SET1はオート、SET2、SET3はマニュアル」といった風に各セットを個別に動作させることは可能なのでしょうか?
上記の説明で分かって頂けたかと思います。AUTOにしたければ、ICSスイッチをAUTOにすれば良いだけですから。それよりもマニュアルの妨害パターンの選択を多く持てる方が良いでしょう。
AP1@やっと出た
- すいません。URLを入れ忘れました。ページの下の方の写真の23-26番です。
http://www.cockpits.nl/F15Cdescr.html
AP1@やっと出た
- >AP1@やっと出た様
何度もご丁寧に回答してくださって、本当にありがとうございました!
AAA