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胴体構造の用語について教えてください。 モノコック構造 内部張線のない全木製の半張殻構造(セミモノコック)(アルバトロスD) 全金属製応力外皮(セミモノコック)構造のオーソドックスな設計(スピットファイア) 中央部は、一般的なセミモノコック(応力外皮)構造で(P−51A)(F6F) 胴体は全金属製のセミモノコック構造とする(7試艦上戦闘機) 他国の戦闘機の多くがモノコック・ボディ、全金属製応力外皮に対し未だ旧態依然たる鋼管羽布張り構造を(ハリケーン) といったように胴体構造にふれた部分を抜書きしてみたのですが、第2次世界大戦時に主力戦闘機として活躍した機体の構造はほとんどセミモノコックと分類されるように思うのですが、純粋なモノコック構造の戦闘機、これ以外の先進的な構造の戦闘機を教えてください。世傑では構造にあまりふれていないのでよくわかりません。よろしくお願いいたします。 イライザ |
- 戦闘機ではないですが一例を挙げれば。
セミモノコック構造の範疇ではあるものの、彩雲では従来のセミモノコックと比較して骨組み材を少なくし、その分外板を厚くして強度を持たせる「厚板構造」を採っていて、戦後のジェット機ではスタンダードの手法となった先進的構造であったそうです。
出典は野原茂氏の著書。
超音速複葉機
- 戦闘機の場合はハードポイントやアクセスホールがあちことに必要なので、現代にいたるまでセミモノコックが主流と思います。
戦闘機以外だと、モスキートは複合材モノコック構造と考えれば先進的かもしれません。 もっとも、先進技術のつもりで木製サンドイッチ材を使ったとは思えませんが。
また、先進的かどうかは判りませんが、ビッカーズ ウェリントンも面白い構造です。
わんける
- 航空機で言うモノコックとはジュラルミン外皮だけの構造でなく、フレームにジュラルミン外皮をリベットで固定して出来た構造物をいうのですか。アクセスパネルとか操縦席の開口部分の周辺を補強したものをセミモノコックというのが正しいのでしょうか。
イライザ
- 応力を外板で受ける構造をモノコック、フレームと外板で受ける構造をセミモノコックと考えれば良いかと思います。
開口部に限らず、要所を骨格材で補強してあればセミモノコックと言う事になります。
純粋モノコック構造の航空機はほとんど存在しないと思いますので、両者モノコックと総称してもかまわないでしょう。
わんける
- ありがとうございます。金属製外皮の近代的航空機は丸い断面の零戦でも角っぽい3式戦でも同じセミモノコック構造と考えていいわけですね。アーチ型の部分が少ないとモノコックと呼ばないのかと誤解していたようです。
イライザ