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このサイトの趣旨に合わないかもしれませんが・・・。海軍航空隊の編制についての疑問です。空地分離後は、航空艦隊−航空戦隊−航空隊−特設飛行隊の並びになるようですが、陸軍航空隊では、航空軍−飛行師団−飛行団−飛行戦隊となります。単純に、航空艦隊=航空軍相当、航空戦隊=飛行師団相当、航空隊=飛行団相当、特設飛行隊=飛行戦隊相当と考えて良いんでしょうか。航空兵科という兵理面では海陸軍とも同じような並びになりそうな気がするし、装備定数からも特設飛行隊と飛行戦隊とは同格な気がします。空地分離以前の母艦航空隊と基地航空隊とではどうだったのかという疑問もあります。もちろんこういう比較自体意味無いかもしれません。マイナーな分野ではありますが、解説頂けると大変ありがたいです。よろしくお願い致します。 bigbang |
- 陸軍は余り詳しくないのですが呼び水として
海軍の空地分離以前の制度
陸上航空部隊:航空艦隊−航空戦隊−航空隊
航空母艦部隊:艦隊−航空戦隊−航空母艦(航空隊を含む)
航空隊の編制の中に管理部門や整備科が含まれています。
海軍の空地分離後の制度
陸上部隊
航空部隊:航空艦隊−甲航空隊−特設飛行隊
陸上部隊:航空艦隊−航空戦隊−乙航空隊
母艦部隊
航空部隊:艦隊−航空戦隊−航空隊
艦艇部隊:艦隊−航空戦隊−航空母艦(航空隊を含まず)
甲航空隊は飛行機部隊で管理、整備部門は最低限しか持ちません。乙航空隊は地上で管理、整備、防衛に当たる部隊です。
昭和20年になってからは複数の甲航空隊を搭載する航空戦隊も編制されますので
航空部隊:航空艦隊−航空戦隊−甲航空隊−特設飛行隊
となり、質問に記載されているような理解で良いでしょう。
陸軍航空部隊
戦争初期
航空部隊:飛行集団−航空団−飛行戦隊
陸上部隊:飛行集団−航空地区司令部−飛行場大隊
飛行場大隊は乙航空隊と同様に整備、防衛に当たる部隊です。
戦争中期以後
航空部隊:航空軍−航空師団−航空団−飛行戦隊
陸上部隊:航空軍−航空師団−航空地区司令部−飛行場大隊
飛行場大隊から整備中隊が除かれ飛行戦隊に異動しました。飛行場大隊の任務は警備だけになりました。
もちろん、これらの編制は一般的なものを示しただけですので例外も多数あります。
海軍の設営隊、丙航空隊、陸軍の飛行場中隊、独立飛行中隊などは省略しました。
出沼ひさし
- 出沼ひさしさん、ありがとうございました。海軍は結構複雑ですね。陸上部隊の航空戦隊が陸軍の飛行団(地上部隊の旅団相当)に相当する感じでしょうか。その上の航空艦隊の司令長官は中将で陸軍の師団長と同じ親補職ですから。
bigbang
- 航空戦隊は飛行師団と概ね同規模で独立的に運用もされていますが、航空戦隊司令官は少将です。
規模、機能は師団、格は旅団ですかね。
出沼ひさし
- 出沼ひさしさん、ありがとうございました。
bigbang