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雷電のことについて教えてください。 視界不良で、前の部分を削り落したことがあると聞きました。 その飛行機は飛べたのでしょうか? その性能は? また、視界はどれくらい改善されたのでしょうか? 青江 |
- 削り落したといっても、実際に削ったわけでなく、単なる線図の変更ですから、普通に飛べます。
速度低下7〜8ノット。ただし、風防の拡大分も含む。
視界改善策としては妥協的なものです。
片
- あくまでご参考まで。
http://www.warbirds.jp/p-kun/other/thecockpit/
ゲームで申し訳ないですが、IL-2シュトルモビクというフライトシム上での各国各機種のコクピットビューです。
雷電の21型と33型で何がどう改善されたのか、理解し易いと思います。
P-kun
- うん、そうですね。
でも、二一型と三三/三一型の視界の差はその図よりさらにもっとあります。
三三/三一型では風防左右の下辺がもっと下がって広くなってますし、天蓋も高くなってるので座席位置を上げ気味に座ることができます。
片
- まず検索ね。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%9B%B7%E9%9B%BB_(%E8%88%AA%E7%A9%BA%E6%A9%9F)
あとは、学研の「雷電」が最新の情報かと。
30年前の世傑にも31型の写真は載ってますよ。
チャチャ入れ
- 世界の傑作機bU1の海軍局地戦闘機「雷電」に形状の良くわかる写真が何枚か載っています。削いだような形状の部分は平面といってもいいような形です。風防の内側の計器板も二等辺三角形の二等辺部のように見えます。離陸時にはいくらか効果があったのではないでしょうか。
ヘックス
- 視界改善要求の根拠とされたのは夜間着陸視界の確保ですから、滑走路脇のカンテラが見えるようにするとか、実施されたのはそのための措置だったのだと思います。
とはいいつつ、要求側の本音は零戦と同程度の視界を求めることの方にあったはずで、第二次視界改善といえど名目的な要求を満たすための最低限のおざなりなものにすぎません。
三菱の機体設計側は、本質的に視界を改善するためには、胴体を細くし、背びれをやめて紡滴型風防にする(要するに、烈風のようにする)改設計を提案しています。すなわち、本来求められていたのは、夜間着陸視界如きものではなく、全周方向の視界向上だったわけです。
片