191 短期間に再度の質問、失礼します。
このサイトの航空機データベースに、キ64を作る為に飛燕を翼に埋め込み式のラジエターに改造し約40km/h速度が上がったと、書いてありますがその改造された飛燕は何型だったのでしょうか?
それと40km/hも速度が上がったのに何故、改造型は量産されなかったのでしょうか?
小モル

  1.  翼面蒸気冷却式のキ六一が初飛行したのは昭和17年10月(実験終了は昭和18年末)ですが、キ六一-IIはその前の月に設計が始まったばかりで実機が存在しませんので、ベースになったのは当時実用審査中だったキ六一-Iと考えてまず間違いないと思います。
     この実験において、速度の向上と共に整備と取り扱いの煩雑化が認められていたそうですので、原型のキ六一にさえ不具合が続出している状況を考えると、更なる不具合の原因になりかねないものをキ六一に搭載する訳にはいかなかったことは容易に想像できます。
     因みに、キ六四よりずっと前にドイツでも翼面蒸気冷却を装備したHe100が試作されています(というか、ドイツの翼面蒸気冷却をキ六四に採用するつもりだった)が、量産・配備には至っていません。
     また、翼面蒸気冷却の採用によって得られると考えられる620〜630q/hと言う速度はキ六一-二の610q/hより幾らか優速な程度(翼面蒸気冷却式のキ六一は武装や防弾、搭載燃料が原型の一型試作機と同程度であった可能性がありますので、装備を同程度にした場合、差は更に詰まると考えられます)ですので、複雑な冷却装置を積むより単純に大馬力の発動機を積んだ二型の実用化に努めた方がいいと考えられたのかもしれません。
    T216

  2. 17年3月時点で「重戦キ61性向」(つまりキ61II)は、予想速度650q/h、1号機完成17年11月と予定されています。翼面蒸気冷却のキ61I改造実験機よりも速い速度のものを、早期に入手するつもりでいたんですよ。
    そしてその一年後には750km/h出るキ64生産型が続いて来るはずでした。
    すべては画餅だったわけですが、キ61IIやキ64を急ぐことを考えると、そんなところで余計な量産化の手間をかけたくなかったはずです。


  3. ちなみに620q/h程度出たとされるキ61I改造翼面蒸気冷却実験機は、冷却面積の関係上、翼砲を装備できません。
    戦闘機として使用するためには、機構複雑化、性能低下からまぬがれません。


  4. T216様、片様ありがとうございます。
    Bf109やスピットみたいなラジエター配置と勘違いしていました。
    再度キ64を読み返したところ、オイルクーラーが翼に埋め込み式でした。
    片様、そういう事を聞くとキ64は戦闘機じゃなくてやっぱり、スピードレーサーじゃないか何処に機銃積むんだよって感じです。
    あっ!!
    モーターカノン一門か、いや新チハの47mmを改造したモーターカノンかwww
    小モル

  5. キ64の方は翼砲積めますよ。
    翼面積が28平米にまで拡大されてますし、冷却器の一部をフラップ表面に回して、砲の搭載容積を稼ぎ出してるんです。


  6. ジョークです。
    気にしないで下さい。
    個人的には、飛燕はMe309みたいに引き込み式のラジエター(オイルクーラー兼)にして、日本の十八番の水・メタノール噴射をしたら、よかったと思います。
    小モル

  7. 偶然ですね。
    昔の日本でもキ61を水メタ噴射、冷却器改善で性能向上できないかという意見が起こり、メーカーで性能計算した結果、冷却器は現状のままでも水メタ噴射だけで必要な性能向上は果たせるということになりました。
    とまれ、これがキ61IIと呼ばれているものです。


  8. 片様、答えが遅れて失礼いたしました。m(_ _)m
    飛燕IIは確かに610km/h出て、飛燕改造型とほぼ互角の速度が出てますね。
    小モル

  9. はい。でも、17年の初めの方ではハ140が1400馬力/6000m出せるはずだったんで、キ61IIは650q/h/6000m狙いだったんですよ。
    それが、1300馬力/6000mで630q/hになり、1250馬力/5700で610q/hになってしまっていったのでした。


  10. 妄想が爆発ですw
    飛燕の最終型(四か五型)は、Me309とスペックはほぼ同じになると思いますwww
    小モル


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