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日本海軍-中島 特殊攻撃機「橘花」には何故試作機体番号が無いのでしょうか? 機体呼称は機密上から「マルテン」と言われていたようですが・・・ 「火龍」キ-201 「秋水」J8M/キ-200 「桜花」MXY7 「剣」キ-115 等々、同様の機体にはちゃんと機番があります もしかしたら機番あるのでしょうか? どなたかご存知でしたら教えて下さい ピロロ飛曹長 |
- 記憶モードですが確か「MXY-7」だったと思います。
ゲルググ
- ゲルググ様
ご回答ありがとうございます
しかしMXY-7は「桜花」だと思います
また情報がありましたらよろしくお願いします
ピロロ飛曹長
- マリアナ失陥後の戦局挽回策として考案された決戦用秘密兵器=体当たり攻撃機の中でレシプロエンジン装備の簡易特攻機「興国一号」(公文書上では皇国ではなく興国と記載 キ115のようなもの)と同じくジェットエンジン装備のもの「興国二号」のうち、後者の計画が具体化したものが「橘花」です。「興国二号」は段々とMe262の国産化計画である「火龍」に似た立派な飛行機の体裁を整えて行きますが、そもそも出自が極秘の特攻専用機だったことと、海軍機の機種と要求性能を定める性能標準の枠外にはみ出した機種であることから、略符号の付けようが無かったのかもしれません。
BUN
- 海軍が「特攻専用機」を性能標準上で定義付けてなかったから、というBUNさんのお話は納得できます。
橘花のほかに、藤花、梅花、それに神龍なども略符号がありません。
桜花のMXY7は、秘匿を兼ね、空技廠の空力実験グライダーとしての桜花に与えられたものと見なすべきなのかもしれません。二二型以降の桜花には略符号が付与されていません。
また、「○花」という名称は、本来練習機のために用意されていたものです。突然割り込んできた各種特攻機に、これも秘匿を兼ねてか、練習機用の名称が与えられているのです。
一方で、秋水は、原動機が薬液ロケットであるというだけで、開発が難航している閃電から置き換わるべき純然たる局地戦闘機ですから、必然的に「J」になります。これが海軍単独の計画なら「電」の付く名を与えられてしかるべき機種です。
片
- BUN様、片様
ご丁寧な回答ありがとうございました
やはり「特攻専用機」という特別な機種で終戦間際の混乱ぶりが伺えますね
ピロロ飛曹長
- 基本的にはそうなんですけど、終戦よりも丸一年前の状況なんです。
あ号作戦の失敗によるマリアナの失陥が、19年6月からその夏にかけて、開戦時からの内閣首班である東條を退陣させ、各種試作機の整理を促し、特攻兵器の急速整備を行わせています。
片