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DB605シリーズでA型とD型の違ってなんでしょうか。小モル 小モル |
- DB600シリーズは、本来、DB601からDB603シリーズへと発展する予定でした。
しかしDB603の開発の遅れからDB601の小改良型であるDB605の延命措置が必要となり、DB605にDB603の過給器を装着した型式が生まれます。
これがDB605Dです。
しかしDB605Dもまた優等生とは言い難く、故障に悩む高性能エンジンでした。
BUN
- >DB605にDB603の過給器を装着した型式
ってのはDB605ASだと思っていたんですが、これはもう古い知識ですか?
DはASの圧縮比をあげたものだと昔のものの本には書いてありました。
wittmann
- wittmanさんは間違っていません。
非常に大雑把にまとめるとDB605の応急性能向上型としてはDB605Dが本来のものですが、より応急的なDB605ASシリーズが生まれ、Dの不調からK型に準ずるはずのG-10にまでASが搭載されてゆく、という流れがあります。
BUN
- なるほど逆でしたか?ありがとうございました。
wittmann
- 他にVバンクの左の圧縮比を8.3、右8.5に上げたり、
バルブオーバーラップを広げ充填効率アップのためカムの輪郭大きくしたり、
シリンダーの冷却液流路、ヘッドのオイル流路の改良、
オイル帰還路拡大のためシリンダーヘッドカバーの前後端を張り出したり
こんなとこですか。LO+STより。
KZ
- ありがとうございます。
つまり主に生産されていたのはA型で、D型はほとんどされてないということですね。
A型とD型があり、Bf109分の生産で限界だったのに、何故性能の変わらないA型D型があるんだ?
もしや、A型は公称にはでてないが高高度用なのか?と愚考していました。
小モル
- 末期のドイツ軍用機の生産計画を理解するためにはコツのようなものがあります。あるべき発展計画がり、それが行き詰まることによって応急策が採り上げられて、それが主流となって行くために一見、退化しているようにも見え、その実、さらに次の計画が見据えられているといった複雑な様相があります。
Bf109Kを数百機も作りながら、どうして旧型への回帰現象のような動きが見られるのか、Ta152がありながら、どうしてFw190Dの改良が進められるのか、その背景を読むことが独軍機の発達史の勘どころかもしれません。
BUN
- BUNさん、たびたびお答え下さいありがとうございます。m(_ _)m
しかし、何処の国でも同じ様な状況だったのでしょうが、敗戦国というだけで後知恵的に、そんなところに開発力を回すより、もっと実用的なところにと、言われるのはなんだかな〜
と思うしだいです。
小モル
- BUNさんではなく、世間一般的にです。
失礼いたしました。
小モル