168 |
皆様こんにちは、久しぶりに質問いたします。前の質問の続きみたいですが、 1.日本海軍はホープである紫電二一型以降に対して「ゼロ戦より作戦距離が劣る」ことに不安や改善もしくは「零戦並みの航続距離を持たせよう」との意思を持っていましたか? この飛行機は局地戦闘機としての開発から甲戦闘機としての使用になりましたが、海軍はこの航続距離で満足していたのでしょうか。a,またA戦B戦構想に対して甲乙丙戦には航続距離の規定がありましたでしょうか。 2.「20年度次期戦闘機」の高硬度戦の表をみるとちょうど1000リッターほど機内に燃料を積んでいるようですが、紫電改の外翼や機体後部などにあと250リットルほど燃料は積めますか。何卒ご回答の件宜しくお願いいたします。 夜戦ヒロポン |
- 海軍は、紫電改の防弾を烈風程度の軽度なものにすれば燃料槽容積を増加でき、艦戦として使えるようになる、としています。
逆にいえば、防弾燃料槽を装備した烈風は局戦の扱いになって来るのです。
片
- > 甲乙丙戦の航続距離の規定
真実一路の数値を見ると、A戦・B戦・哨戒兼戦の航続力はいずれも全力0.5時間+巡航500浬となっていますが、甲・乙・丙戦はの航続力はいずれも全力0.5時間+250ノット巡航2.5時間(正規全備時)となっています。
>
T216
- 失敗。
> 20年度次期戦闘機
次期甲戦の防弾装備の要求は、胴体タンクは外装式防弾ゴム装備、翼内タンクは自動消火装置のみ装備となっています。
紫電改は翼内タンクも外装式防弾ゴムを装備していますから、この要求に従って翼内タンクを初期試作機同様の防弾ゴムなしのタンクにすれば、容量を130L程度増やすことができます。
120L程度であれば後部胴体タンクを拡大できるのではないかと思います(烈風でA7M2→A7M3時に同様の手法が採られています)。
T216
- 片様、T216様、詳細かつご丁寧なご回答どうもありがとうございました。
甲乙丙戦にも航続距離の規定があったのですね。局地戦、艦戦に対するA戦B戦の違い、または「甲戦、敵戦用、乙戦、爆撃用」との記述のみでしたので新鮮でした。紫電改の一部ユーザーさん達が「喜界島までしかいけなかった」「沖縄救援できなかった」等の記述を読み漠然と「ゼロ戦並みの航続があればなぁ」と思ってましたが防弾の容量の違いがあったのですね。大変ためになりました。
夜戦ヒロポン