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零戦52型のカウリングの銃口の脇の細い白線は何の標識でしょう。操縦席からはよく見えないように思いますが、照準用でしょうか。 レブ |
- 機首同調機銃の調整用の目印です。
大抵の零戦関連の資料には明記されてると思いますが…?
チャチャ入れ
- ご回答ありがとうございます。作業的には白線にプロペラを合わせて同調させるということでしょうか。手元には記述した資料が無いのでよろしくお願いいたします。
レブ
- そういえば高荷氏が爆弾落とすときの目印じゃないかなって話もしてましたね。
KZ
- >3.
>爆弾落とすときの目印
出所不明の新説ですね。ヨタ話でないなら、ソースを明確にしていただけると大変興味深いです。
チャンとした射"爆"照準器がついていて、斜銃装備機には風防上部に専用の照準器をつける、ってのが帝国海軍ですから、「カウリングの目安線」で爆撃照準をしていた事実があるなら、かな〜り斬新なハナシかも。
(特攻専用の彗星43型や桜花でも、照門/照星式の照準器はついてますね)
>作業的には白線にプロペラを合わせて同調させるということでしょうか
考え方としてはそのとおりですが、零戦に関しては手元に取説系の詳細資料がないようです。Me109等では、プロペラ位置に、目安用の円盤型の計測器(のようなもの)を取り付けて調整したり、尾部を持ち上げて試射したりしてる写真があるんですけどね。申し訳ありません。
チャチャ入れ
- その後、少しググってみたら、下記がありました。
機構まで解説された例
http://t-eagle.matrix.jp/Article_265907020209.html
WarBirdsのFAQ(orz)
http://www.warbirds.jp/crazy/jp/gun/faq.htm
零戦の例(装置名と機構は書いてあるが調整方法は判らず)
http://blog.livedoor.jp/poorlehman/archives/448959.html
どうも、手元資料に頼りすぎなんだかなー(ハンセイ)。
チャチャ入れ
- スケールアヴィエーションの3号に載った高荷氏と横山氏の対談なので、新設と色めきたつような話でも無いのであしからず。
高荷「爆撃の関係だと思う、機銃ならもっと前からないと、爆撃しなくちゃいけなくなって現れた、3号爆弾を落とすときの目安」
横山「あのユンカースのスツーカにもこう窓に線引いてるよね。角度の線を」
高荷「あれは角度だけどね、水平に飛んでって目標がカウリングのどこかにかかったときにどうするかの目安」
横山「ほんとうの目安なんだね、カウリングのこの辺にかかった、大きさがこの位だ、投弾!」
高荷「どうもそうらしい」横山「このへなちょこなラインですもん」高荷「射撃と関係ないと思うよ」
略してこんな感じ、ね、ヨタ話程度でしょ。
KZ
- 射爆照準器と言っても、戦闘機用の一型と急降下爆撃向けの二型とかあるし水平爆撃には不具合じゃないかな、
三号爆弾に対応した三式一号射爆照準器一型改一を零戦に装備した記録もありますが。
KZ
- 機首の白線は「制時点標識」と呼ばれるもので九五式射撃同調装置の原動機カム減速比に対応して二一型まではブレード前縁から15度と三二型以降でブレード前縁から7度と調整の目安が異なります。型式によって白線の位置が異なるのはその為です。五二型と五二乙型のみですが制時点標識の記入要領を示した図面も残っています。
また同調できる回転数は1500回転から2550回転とされています。
機銃の同調については取扱説明書にも概略が示されていて、一般図も付いています。「丸メカニック」などに掲載されているイラストはこれを元に描き起こしたものです。
BUN
- ご回答ありがとうございます。なぜ零戦だけこの標識が記入されたのでしょうか。海軍では機首に機関銃を搭載した戦闘機が零戦(紫電)だけ(戦闘機以外については調べていません)で陸軍はそれほど気にしなかったからでしょうか。
レブ
- 四式戦の写真など良く見ると、陸軍戦闘機の場合は機首下面に同調調整用の目盛りが描かれているのがわかると思います。
片
- 世傑の三式戦、四式戦には写真では確認できませんでしたが、基本塗装図のページでカウリング真下にスケールのような目盛が赤色で左右10目盛打たれていて三式戦では5、10の数字もあったそうですね。ありがとうございました。
レブ