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Mig25やF15などの二次元型インレットの上面の、主翼と一体に なった部分に後退角が無くて、進行方向にほぼ正対してるのは なぜですか? 教えてください。 watanabe |
- F15等の場合、二次元型インレットの上面に機首につながる形で三角形上のパーツを付着させることにより後退角を付けた場合、機体の姿勢変化に伴う気流の乱れによる悪影響が生じてしまうという問題があるからではないかと思います。
空気取入口は、あらゆる姿勢で最も気流の乱れが少ない所に設けるのが適切であり、その前方に余計なものを付けるのは好ましくありません。Su-27やF-18の場合は、機首、主翼それにエンジン配置の関係がF15等とは大きく異なりますので、この辺の状況がかなり異なっていると思います。
アリエフ
- >1 訂正、比較の対象からF-18除外して下さい。F-18E/Fでも固定式に次元方インレットで、F15のような可変式に次元型ではないから。
アリエフ
- 便乗質問恐縮ですが、F105の場合、試作機は機軸に直角なインレットを量産機で前進角のあるM字型にしてるのは何故でしょうか。
速度域が違うのか、エリアルールの問題なのか…?
チャチャ入れ
- >3 F105量産機の方式は、楔形エアインテイク(swept forward air intake)というものです。うろ覚えで恐縮ですが、インレットの外側、尖った部分で衝撃波(shock wave)を発生させることにより、遷音速〜超音速域においてエンジンへの空気流入を安定させるという仕組みだったと思います。
swept forward air intakeといったKWで英語サイト検索してみて下さい。確か、どこぞの専門技術系のサイトで見た覚えがある。
アリエフ
- どうも、ココのようですね。
http://www.airforceworld.com/attacker/eng/f105.htm
おおむねナットクできました。ありがとうございました。
チャチャ入れ
- インレットの「上面」は超音速で飛行するときに斜め衝撃波を作るためのものです。
空気が斜め衝撃波を通過するときに、空気の速度が遅くなり、代わりに圧力が高くなります。(圧力回復という)
ここが進行方向に対して垂直になっていないと圧力回復が上手くできません。
具体例としては、B-1Aで垂直だった板(スプリッター)が、B-1Bで斜めになりました。その結果、最高速度が大幅に低下しましたね。
もっと詳しく知りたい場合はジェットエンジンの本で調べてください。
(飛行機の本ではだめです。)
追伸
こういう質問はここには相応しくありません。
歴史の先生に科学の質問をするようなものです。
ユズ