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エンジンの液冷水冷の別についてお伺いします。航空機用は液冷、昔の飛行機と自動車は水冷となんとなく把握しておりましたが、根拠が気になりました。 「水でない液体100パーセント」と「水」がそれぞれ液冷・水冷になるのはわかるのですが、例えば50:50の混合、自動車のように水にわずかに水でない液体を加えている場合など、どう呼称されるべきでしょうか? Water Cooling と Liquid Cooling の使い分けとも一致するものでしょうか? また、液冷にするそもそもの理由は何だったのでしょうか? 常圧で沸点を高めることなのか、沸点を高めるために加圧しても漏れにくくなるように粘り気を持たせるためなのか(流れも悪くなるか)、高空で凍りにくくするためなのか、それとも案外、冬季夜間に二時間おきの暖機運転をしないですむように、だったのでしょうか? はたの |
- エチレングリコールを用いるのは、低圧での沸点を高めるためです。
吸湿性が高く、わずかでも水を含むとてきめんに沸点が下がるので、実用上かなり問題があったので、加圧水冷却へと進みました。つまり加圧してない水冷却→加圧してないグリコール→加圧した水(蒸気冷却もこの一種といえます)→加圧したグリコール水溶液という流れです(今の市販乗用車も加圧したグリコール水溶液です)
どうせ空飛んでる間は冷却水の凍結は考えなくて良いですし、寒冷環境ではオイルの凍結もありますから、暖気は空冷エンジンでも必要なので、液冷であることが格段に優位にはなりません(ラジエータ内で凍結して破損することを避けるには有効ですが)また液漏れ対策ではないでしょう(パッキンの材質を侵して漏れの原因になることが懸念されてるぐらいですし)
SUDO
- エチレングリコールは熱伝導率が低いので混合比が増えるとオーバーヒートの原因になります(50%を超える、原液そのままとか)
冷却だけなら水だけの方が良かったりします。
冷却ポンプのキャビテーションによる腐食を防ぐため加圧してますね。
あと自動車ではグリコールに添加剤として防錆剤と消泡剤が入ってます。
マルヤ
- ありがとうございます。単純に水冷より液冷が上等というものでもないことなど、よく理解できました。
はたの