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零式水上観測機が実際に弾着観測に使われたことは本当になかったのでしょうか。 じゃま |
- 回答がないようなので、呼び水までに。
ちなみに艦船58にて、類似した議論が行われているようですね。
私が知る限りでは、スラバヤ沖海戦時に2月27日1720に「神通」「那智」「羽黒」から弾着観測機が射出されたとされています。これは九五式水上偵察機とのこと。
零式水上観測機が重巡洋艦搭載されたのは、昭和17年5月以降秋頃の期間のようですね。例えば妙高型は開戦時には九五式水上偵察機2機、零式水上偵察機1機搭載とされており、これが昭和17年秋には零式水上観測機2機、零式水上偵察機1機に変化しています。
「神通」は昭和17年2月に九四式水上偵察機、または九八式夜間偵察機1機とされているので、確実に零式水上観測機ではありませんね。
また、昭和18年3月27日のアッツ島沖海戦では、この時期の「那智」は零式水上観測機2機、零式水上偵察機1機搭載とのことです。
が、大塚先生のホームページによれば「斉射の爆風により那智の右舷カタパルト上の(と恐らく甲板上にあった)二機の零式観測機は破壊されてしまった。この結果観測機は投棄されてしまい、唯一左舷カタパルト上にあった零式三座水上偵察機のみが発艦することに成功した」とのことなので、ここでも使われていないと思います。
ただ摩耶に搭載されていたはずの、零式水上観測機1機、零式三座水上偵察機2機と、多摩に搭載されていたはずの九四式水上偵察機1機は一体何をしていたのか、とも思いますが、これは私にはわかりません。
サマール沖海戦では零式水上観測機が射出されたものの、弾着観測を行っている余裕がないため、「使われたことはなかった」でいいのではないでしょうか。
高村 駿明
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ありがとうございます。
艦船58に詳しく載っていますね。
すみませんでした。
じゃま@出張中