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1000km 余を往復するラバウルよりガダルカナルの航空戦ですが、ゼロ戦21型の航続距離(機内燃料:2222km、増槽付:3350km)をもってしてもラバウル上空で数分程度の空戦程度が限界で、機内燃料のみでは1800km の航続距離でしかない32型は投入不可であったとの話ですが、21型は増槽付で出撃したのでしょうか? また、かねがね疑問に思っていたのですが、32型でも増槽を付ければ 800 km 程度以上は航続距離が伸びるものと考えております。増槽をつけてもガ島への攻撃に参加できないというような理由が何かあったのでしょうか? 例えば、P51D のように空戦するためには、機内の燃料が一定量以下である必要があるとか? 工兵隊? |
- 質問文に重大な誤りがありました。お詫び申し上げると共に訂正いたします。
○ガダルカカナル上空で数分程度の空戦が限界
×ラバウル上空で数分程度の空戦程度が限界
工兵隊?
- 零戦二一型は増槽をつけて出撃しています。
零戦三二型は、二一型に比して燃料槽の容量が小さくなっています。
片
- 最近のスケールアヴィエーション誌に三二型に載ったパイロットの方の記事がのりましたが、
ラバウルからでは二一型でも30分の戦闘が限界だった、三二型はブインに基地に進出後に参加して1時間ほど空戦できたようです。
KZ
- 空戦に入るときは増槽を捨てますから、二一型は525Lの機内燃料で、空戦+帰りの燃料を賄うんです(距離的にガダルカナル到達辺りで増槽は空っぽですし)
帰りに道に迷ったり、編隊飛行のロス等を考えると、1200〜1500km分の燃料は残しておきたいですから、200ktで4時間分の燃料として360L残すと、戦闘に使えるのは160Lぐらい。二一型の戦闘時の消費量が1時間345Lとされてますから、約30分居られる計算になります。
三二型で同様に360Lぐらい残すと(巡航の燃費は二一型と三二型でほとんど同じです)機内燃料480Lなので、使えるのは80Lぐらい、戦闘消費が時間446Lですから、計算上で10分が限度ということになります。
でも、これは計算上であって、実際には機体の調子が悪くて燃費が悪かったり、ガダルカナル到達前に増槽使いきってしまう場合もある距離なので、実際にはちょっと出せない条件でしょう。
SUDO
- 「零戦隊長」(光人社)に、「一号零戦の攻撃最長距離500浬、空戦15分なら550浬。二号零戦の攻撃最長距離350浬、無理をすれば400浬」という当時の認識が記載されています。
また、昭和19年の教範では「カタログスペックの航続距離から巡航で1〜1.5時間分を空戦用として除き、残りの75〜80%の半分が最大進出距離」と教えています。
T216
- お答え頂いた 各 位
有り難うございました。
工兵隊?