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陸軍航空工廠が計画していた単発ジェット機というのは、秋元氏の著書に記述されていた、He162のコピー生産計画等と何か関連していたのでしょうか? 不採用になった方のプランは、背負い式で双尾翼... とHe162によく似ているようですが 海綿ボヴ |
- 『陸軍航空工廠史』には、「あとで判ったが、その頃ドイツのハインケルでは家田中尉案のジェット機を試作中だった」とあります。
単発のタービンロケットを機体のどこにつけるか数種のプランを比較検討していたのだが、その一種がたまたまHe162と同じレイアウトだったと戦後知った、という意味です。
片
- 偶然だったのですか 驚きました。
日本は末期の新鋭機のみならず、隼や九九艦爆等、多くが海外機の模倣と思っていたのですが、中にはオリジナルもあったのですね
海綿ボヴ
- 実は橘花についても、初期には「胴体下面に双発装備」「胴体上面に一基と下面に一基を取り付けて、尾翼はP−38のような双胴の後端に配置」など諸案の比較検討が行われています。同じようなことを陸軍でもう一度やっていた、ということなのだと思います。
タービン・ロケット機の原動機配置については、吸入効率との関係などについて従来の経験則が通用しないため、根本的な部分から模索をはからなければならなかったようです。そこで、考え付く様々なアイディアを列記しては計算を繰り返して最適なものを求めた、ということなのでしょう。橘花のMe262同様のレイアウトも、日本側で考えたものを含めた諸案を比較検討の末、結果的に選択されたものだったりするのです。
片