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Bristol Type138 に搭載されたPegasus P.E.6S についてお伺いします。 これだっかり調べている気がしますが、Flight誌アーカイブ(重いのでご注意下さい)http://www.flightglobal.com/pdfarchive/view/1937/1937%20-%201918.html で、前身と見られる、「Bristol Pegasus PE-5.S.M.(a) engine delivering 900 h.p.(max)at 15,000ft.」を見つけました。ところが、P.E.6Sは、500HPという表記(高度明示されず)ばかり見つかります。 http://www.flightglobal.com/pdfarchive/view/1936/1936%20-%202724.html によれば 「A two stage supercharger was fitted.」ということなので(PE-5.S.M.(a)が一段とも限りませんが、とりあえずそう仮定するとして)、スーパーチャージャーの駆動損失が全パワーの4割前後と解されます。 いくらなんでも過大な気がしてなりません。 このあたりの事情についてお教えいただければ幸いです。 はたの |
- いえ、全然過大じゃないかと。
例えば1200馬力級(+250ブースト)のエンジンで、1段過給器で全開高度2000m程度の場合、地上高度で、正味馬力1200馬力、過給器駆動100馬力等になります(指示だと1300馬力)これを全開6000mの2段にすると、正味1000馬力、過給器駆動200馬力(指示1200馬力)、そして3段で全開11000mにすると、正味700馬力、過給器300馬力(指示1000馬力)といった具合に馬力が落ちます。
つまり過給器が食う馬力も過給器の規模に応じて増大しますが、その過給器の強烈な圧力比によって吸気温度が上昇して、馬力が落ちちゃうわけです。
正味出力が1200から700にまで落ちちゃうのですから、900馬力のペガサスで同様に高高度用過給器を積んだら、出力は60%以下になってしまうでしょう。またこの例は相応に高性能な過給器での計算ですから、現実にはもう一息落ちるでしょう。
もちろん実用機ならば2段目だけ使って離陸して、高度を上げてから1段目を繋ぐといったことをするはずなので、ここまで強烈な差は無いと思いますが、実験機ですし、離陸できれば良いのですから、段数切り替えや変速機能を端折っていた可能性もありますし、その場合は離昇500馬力となっても全く不思議ではないでしょう(というか、この数字から見て、そういうことだったのではないかと)
SUDO
- ありがとうございます。なるほど。実験機ゆえにおそらく2段1速とし、離昇500馬力をしのぶ替わりに15000mあたりでも100馬力か20馬力かを確保した。一段2速のペガサス27では、離昇965馬力、1速が1500mで800馬力、2速4800mで730馬力程度ですが、そのまま昇っていくとPE5にどこかで逆転されるであろう・・・という理解でよろしいでしょうか? (ペガサスISからの改善点も気になってきました)。
また関連して伺いたいのですが、もし実用機であれば、少なくとも2段2速にする、2段3速にする、過給機にサイズ差をつけて小→大→併用として、額面上は2段2速のままだが全開高度がみっつとれるようにするなどして、損失を減らすなりしていたであろう・・・という理解で大筋よろしいでしょうか?
はたの
- ええ、そうなると思われます。
SUDO