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AnsQのご再開ありがとうございます。今後とも失礼のないよう気をつけたく存じます。何卒よろしくお願いいたします。さて以前より気になっていた点がありました。それは「彩雲魚雷搭載案は良いけれども、高速機の彩雲を爆装し、水平爆撃に使用せばきっと良い爆撃機になるだろう。800kg爆弾でも問題ない。落下タンクの容量がアレだけあって高速なのだから。」と思い調べたところ、ttp://www5f.biglobe.ne.jp/~ma480/bukko-fujieiiti-nakagawa1.htmlこのようなページを見つけました。しかしながら「高速偵察機彩雲に爆弾を持って行かせたら、敵への到達率も高く特攻の戦果が期待出来ようと言う、聯合艦隊司令部の安易な発想で編成された私等723空は、残念ながら実際の爆弾を着けて見ると、トップ速力は40節減、しかも唯でさえ、60度以上の「バンク」禁止と言う軽量で「きゃしゃな」彩雲に較べ・・・」との記述を見つけました。 夜戦ヒロポン |
- 64年前にまったく同じこと考える人も居るもんだなと思いましたが、(軍人に失礼。)そこで質問なのですが、
1、なぜ速度が下がったのでしょうか?個人的には外部搭載量がある彩雲の速度が下がったのは爆弾の空気抵抗だと思うのですが・・・。
2、何番の爆弾を積んだのでしょうか?
悩みぬいて資料集めにと、世界の傑作機と丸メカニックを買ったのですが、762空のこと及びこんな特攻爆装のことは載っていなくただWikiの723空の「爆装すると時速500km/hを出すのが精一杯だったと言われる。」との記述のみで
した。40節減との証言と記述が食い違って(諸条件が違いますが)悩ましいです。データがないのでなんとも言えませんが、「彩雲爆装機は彗星、流星より遅い」との認識でよろしいでしょうか?何卒ご回答の方よろしくお願いいたします。
夜戦ヒロポン
- 速度が下がるのは、一つは爆弾ラック等の空気抵抗ですが、もう一つは重さです。飛行機は浮くために迎え角を取って飛行します。重たくなればそれだけ大きく迎え角を取らないと浮いてられないわけで、この分だけ空気抵抗が増すのです。
SUDO
- 決号作戦で予定された特彩雲の用途は、他の80番爆装機(銀河、流星、彗星)と同じく対機動部隊攻撃です。
流星が爆弾倉内に爆弾懸吊するのに対し、彩雲は胴体下に機外懸吊になります。当然、抵抗が大きく、爆装時には流星よりも速度低下が著しいはずです。
一般的な彩雲多量生産機の最大速度は300ノット(555km/h)程度ですので、40ノット低下ならば、480km/hくらいになるはずです。
片
- ふと思いついて彩雲の操縦安永弘さんの著書を紐解いてみました。
故障で増槽が落ちなかったとき、速度約30ノット減で258ノット、という記述がありました(ただし、高度8000強)。
だいたいそんな感じ、というところが伝わってくる気がします。
片
- SUDO様 片様、ご回答どうもありがとうございます。
なるほど、速度低下の原因は爆弾の空気抵抗だったのですね。
また学研の「帝国海軍艦上機、水上機パーフェクトガイド」のなかに「比較的
速度の出る機は偵察機、遅いものは攻撃機にする。」との記述があったのを思い出しますが、試作機で630kmくらい、量産機で600km丁度くらい出るものが、「多量生産の出来が悪い機」では550km程度しか出なかったとは驚きました。これでは流星に期待したいですね。速度低下は多分に燃料や学生製の工作精度のことがあるのでしょうが、発動機が燃料噴射ポンプ等の改良で秋ごろにブースト制限解除かと思いきや肝心の燃料がア号やら松根油のようですね。大変参考になりましたありがとうございました。今後ともよろしくお願いいたします。
夜戦ヒロポン
- 300ノットは、「多量生産の出来が悪い機」ではなく、「多量生産機の平均」です。
630km/hは試作8号機、600km/h強というのは試作5号機のデータで、これらはNK9K発動機、VDM4翅プロペラの機体です。
(量産機はNK9H発動機、ハミルトン3翅プロペラ)
安永さんの本を読んでも、水平飛行では最大300ノットくらいで運用されているさまが伺えます。
片