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かなり以前読んだ本のため記憶も定かではないのですが、スピットファイアが急降下で逃げるBf109を追尾し その時の速度が960km/h、機銃が命中し、機体が紙のように裂けた、という記述があったように思います。 坂井三郎氏は著作の中で急降下中の射撃はまず当たらない、と言っていましたが、欧州での空戦は日本とは 速度も射撃も次元の違う世界だったのでしょうか。 計器指示速度が960km/hであっても、実際はもっと低い速度だったと思うのですが考えてもわかりません。 どなたか教えて下さい。 toto |
- まず960km/hですが、両機種ともそんな速度を出したら機体が持ちません。
縦しんば持ったとしても、操縦不能となり生還は絶望的でしょう。
(下手に動くと昇降舵や補助翼がもげます)
また急降下中の機動は、人体に高Gが掛かりやすく一時的にしろブラックアウト等を引起しがちになりますし、舵が重くなるので微妙な照準がつけづらくなります。
また4式戦のように、急降下中に機首が上がるなど、高速時においては機体ごとに照準をつけづらくする様々な癖もあります。(それを修正するために大抵トリムがついているのですが)
おそらくそういうことを指して、「急降下中はまず当たらない」と述べているものだと思われます。
当たったのは、109の場合は高速域において舵が非常に重くなるので一直線に逃げるしかなく、そこをスピットにつけ込まれたのでしょう。
P-kun
- その本はピエール・クロステルマンの「撃墜王(LE GRAND CIRQUE)」と思われます。ソノラマ文庫P152に「時速600マイル」と書かれており、僚機が撃墜する様子が描かれています。当人は「操縦桿がきかなくなっている」とも書いていて、引き起こしはゆっくりと操縦桿を引いたけどダメで昇降舵のトリムタブを全部巻き戻してやっと助かったようです。乗機はスピットファイアMk.VII。
KI-100
- お礼を忘れておりました。
ありがとうございました。
toto