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20 リベット打ちと電気溶接、どっちの方が強度が上?

  1. リベット打ちのほうが当時の技術では強度は上だと思われます。厚い装甲版を使う軍艦では昭和10年前後から電気溶接(軽巡最上が最初だったかな?)が取り入れられていましたが、飛行機の場合重量と強度は非常に高度なバランスで両立しなければいけないので、もっぱらリベット打ち(それも頭が表面と同じになるような沈頭鋲を使って)で生産されています。


  2. リベットです。ロンドン軍縮会議で補助艦艇のトン数が制限されましたので、1隻あたりのトン数をケチろうということから電気溶接が奨励されました。が、友鶴事件、第四艦隊事件など艦艇の欠陥が明るみになり責任者の藤本技師は自殺。代わって艦政の責任者に返り咲いた慣性にリベットの重量をケチるより、技術的に未熟な電気溶接を回避する


  3. リベットです。ロンドン軍縮条約で補助艦艇の総トン数が制限されたため重量を軽くできる電気溶接が奨励されましたが、友鶴事件、第四艦隊事件など欠陥事故が多発、責任者の藤本技師は自殺しました。代わって艦政の責任者に返り咲いた平賀造船中将は確立されていない新技術は過酷な条件で使われる軍艦には使うべきではないと考え、その後の船はリベットが復活しました。(登録1回コカしましたゴメン)


  4. 溶接ではありませんか?潜水艦などでは、リベットから油が漏れたりするそうです。第四艦隊事件に関しては、溶接だけが悪いのではないことは既にいろいろな書籍に書かれています。「艦と人」飯尾憲士著参照。


  5. ついでに。藤本氏は、海軍造船中将であり、技師ではありません。前者は武官(軍人)ですが、後者は文官(軍属)です。


  6. DS鋼やHTやなどの特殊な鋼板や高張力鋼では母材に比べて溶接部の強度が落ちます。しかし、量産型船舶のような軟鋼では電気溶接の強度に遜色はなく重ね合わせなくてもいい軽量化、破壊時にリベットが飛ばないため2次被害が避けられる点が有利でしょう。


  7. アルミの溶接は技術が要りますがBー26や震電では一部非強度部材ではスポット溶接を行っていたようです。リベットはリベットの傘をつぶすことによる2枚の板の接触面同士の摩擦とリベット軸のせん断力により強度が保たれますから、母材に近い強度が保障されれば電気溶接が有


  8. 関係ないつっこみ、藤本造船「少将」は、「脳溢血」でお亡くなりになっているのです。中将じゃないし、自決したわけでもありません。



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