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854 旧ソ連の超音速旅客機ツポレフの操縦席の横から生えている巨大なひげみたいなものは何です?

  1. カナードでっす。つまりちっちゃい前翼。震電のとも似ているような気も。


  2. 離着陸時の高迎角状態における、デルタ翼の性能改善のためのカナード/フィンです。最近のカナード付デルタ翼の戦闘機と同じようなもんです(戦闘機は離着陸時でなくとも高機動時には迎角が大きくなりますから)。具体的にどんな空力的効果があるのかっていうのは、詳しい人に任せます。(ごめんなさい)(N)


  3. デルタ翼は離着陸距離が長いんでしたっけ?ところでTu144のカナードってフランスのミラージュVの改造機のミランSのに一番似ていたような気がする。どうでもいいことだけど(EOS)


  4. 揚力係数を上げるために頭上げモーメントを与えるのにデルタ翼では翼後縁のエルボンを上げます。そのさい翼は負のキャンバーを持つことになり実質的揚力係数の上昇が思ったより上がりません。


  5. カナードを用いて頭上げモーメントをあたえれば仰角が上がり次第自然に主翼自体の揚力中心が前方に移動するので、エルボンの上げ操作も必要なく、同じ仰角において単純なデルタ翼より揚力係数が高く、カナード付きは空力的に有利です


  6. カナード/フィンから発生する渦が、元々のデルタ翼から発生する渦と干渉して、何かいい事があるのです。(N)


  7. デルタ翼は内側翼弦長が長いため大迎角では上面の空気流がエネルギーを失って剥離する傾向があります。カナードで渦流をデルタ翼付け根上面に送ることで翼弦長にわたって揚力が得られます。


  8. 英国ライトニングはデルタ翼内側後縁は抵抗ばかり増して揚力に寄与しないので三角形に切り欠いた変形デルタ翼にしています



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